懐かしのハンバーグライス

つぶやき

 今日は快晴ということではないが、久しぶりに雨のない朝だった。

 サッカーは敗けてしまったから、応援していた人には土砂降りの雨だったかもしれない。

 サッカーに関心のない高齢者としては、雨続きから解放されたい気持ちから気晴らしにどこかに行きたい。結局は、いつもの大型ショッピングモールへ行くことになった。

 家内は何日か前から無印良品のワイドパンツが気になっているようで、私もまたあの担々麺を食べるのもいいかと出かけた。

 昼過ぎに着く。買い物は食事の後にしようと2階のフードコートに向かったが、1階のレストラン街にある洋食屋のハンバーグライスが気になった。以前から一度食べてみたいと思っていた。

 このところ減量している。その甲斐あってか体重は2キロ以上減り、先日の検診でHbA1cは基準値以下だった。

 たまにはたんぱく質をとることも大事。今日の夜を軽く済ませばそんなに気にすることではない。そう自分に言い聞かせて店に入った。

 「古き良き時代の“あの味”を再現した、昔なつかしい洋食屋です」
 メニューにそんな文字が並んでいる。期待していいかな、と思う。

 そうであればハンバーグライスは、熱い鉄板にジュージューと音を立てて運ばれてきて、ナプキンを立てて跳ねを防ぐものでなければならない。

 ソースはデミグラスソース。味の付いていないスパゲティとフライポテトが添えられているはず。それにどうしても目玉焼きが必要。

 目玉焼きはついていないと言うので追加注文。
 最後に大事なことは、パンではなくライスなのだ。これが“あの味”なのだ。
 
 あの懐かしい青春の味がした。食べてよかった。

 学生時代、大学の近所に「キッチン・カロリー」という店があった。
 この店は神田駿河台にも店があって、そちらが本店であったらしい。

 アツアツの鉄板に料理をのせて提供するスタイルは、1960年頃から始まったと食べ物歴史にある。
 
 クラブの友人とこの店で食事をしたとき、かれはポークソテーを注文していた。当時私はそんなしゃれた名前の料理など知らない。なぜハンバーグライスではないのか。

 ポークソテーは鉄板ではなく皿に盛られて出てきた。どうして? 鉄板にのっていなければおいしくないではないか。

 彼に言わせると、熱い鉄板に盛るような料理ではおいしさが分からないという。デリカシーがないということのようだ。

 彼は1年先輩の女性とつきあっていたが、4年生の時、入部してきた1年生の女性と付き合い、卒業後彼女と結婚した。

 1年先輩の元カノは、鉄板にのった女性のようだった。3年後輩の彼女はおとなしい控え目な女性だった。

 彼はこの女性と結婚した方がいいと私は思った。結婚式の司会は私がした。

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