すぐ近所の200戸ほどのマンションに30代の初めから20年近く住んでいたので、郊外の戸建て住宅に住んでいる者としては、知り合いや顔見知りの人が多いと思う。
しかし親しくお付き合いをしたという人はせいぜい2、3人のことで、ほとんどの人が顔を知っているという程度である。
我が家は駅からそのマンションに向かう途中にあるので、窓から知り合いの姿を見ることになる。
何度か我が家の窓から見かける人達のことを書いてきたが、大半の人が亡くなり、少し前まで「歩けなくなったら困る」と歩いていた人の姿が見えなくなった。
私は入居者の内でも若い方であったので、生きている人は90歳前後になっている。
若い頃、なかなかハンサムであった青年は今は少し腰が曲がり、頭は剥げ、ジーパンのお尻は皺が寄っている。お尻の肉が無くなってしまったのだろう。ジーパンのお尻はパンパンでないとおかしい
そのマンションも入居者が亡くなって空き部屋になっているところが多いらしい。空き家問題は戸建て住宅だけのことではない。
マンション管理会社が委託契約を解除するケースが増えているという。
そういうこともあり得る。空き家問題は解決しにくい問題である。誰かがやってどうにかなるというものでもない。
きのうリースバックのcmを見た。老後資金のために家を売却するが、そのまま家賃を払って住み続けることができるという話。
まとまった老後資金の無い人には朗報のように聞こえる話である。
だが所有権を渡してしまう話である。どんなうまいことを言ったって自分のものでなくなれば自分のものではない。
もちろん借りる権利は法で保護されているが、家賃の金額や契約更新については特別保護はされていない。
マンションの場合管理費も積立金も固定資産税も払う必要がないという。それはいいと思うかもしれないが、要は借り賃がいくらになるかということである。金貸しが他人のためにいいことをするはずがない。
こんなはずじゃなかったという話が多いのではないか。リースバック会社は賃借人を早く追い出して、安く仕入れた不動産を高く売ることが目的。
買取価格が相場価格であることはありえない。cmでは買取価格についての話は一切ない。査定価格は相場価格のようなことを言っているがありえない話である。
査定価格は低いに決まっているから、そうであるならリースバックはやめて相場で売って、公団にでも入るのがいい。
知識のない人は損をする。知識がないから専門家に相談することになるが、果たして本当に相談に乗ってくれるだろうか。
高い相談料を払えば相談に応じてくれるかもしれないが、相談する側に高い相談料を払う意志がない。他人の知識はタダだと思っている。
自分で知識を身につけるしかない。しかしそれもなかなか難しい。
結局知識のない人は損をする。


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