銀座和光の数百万円という領収書のある翡翠の指輪を買い取り業者に査定させたら4万円。「水のトラブル何千円」ではない。
今、石は人気がないというのが業者の話。
私が換金したいということではない。家内が妹から買い取ったもの。家内の好きなようにすればいい。しかし物の値段というものを考えさせられる。
固定資産税、自動車税と税金の季節。苦労してやっと手に入れた家や自動車に、なぜ税金がかかるのか。
「誰のおかげで家や自動車を持てるようになったと思っているのか。国のおかげではないか。落とし前をつけてもらおう」というのが税金。怖いお兄さんたちである。
そのうち「呼吸税」というのが導入されるかもしれない。
一昨年亡くなった中山美穂さんの相続財産が20億円。相続税は11億円。
息子さんが現金納付は難しいとして相続放棄をした、という話があるらしい。
参政党のなんとかという女性議員がこの話を基に、日本の相続税率は高すぎるのではないかと国会で取り上げたそうだが、それだけの話で終わったようだ。
しかし、中山美穂さんの相続財産が20億円。本当だろうか。私がこんなに一生懸命働いてきても遺産はわずかなものである。
人生、遺した物に人としての価値があると言うならば、私の人生は中山美穂さんに到底及ばないことになる。
今日のつまみはいつもの通り空豆と谷中。それに今日は蕗と油揚げの煮物が加わった。
以前義母から、「男の人が蕗をおいしいと言って食べるのは珍しい」と言われたことがある。
蕗を特別おいしいと思ったことはない。ただこのうす味で煮た蕗の煮物は、それまでの私の人生にはなかった味である。
酒を終えて、ご飯のおかずはマグロの赤身とホタルイカ。何十年来の車売りの魚屋の一品。
家内が「シジミを作ります」と言う。鉄火丼を食べたいから赤身。鉄火丼に味噌汁は合わないと家内には言ってあるし、家内も判っているはず。それなのにどうしてシジミの味噌汁を作るのか。
出てきたのはチジミ。マグロとホタルイカがあるのに、こんなお好み焼きのような腹に溜まるものは要らないのではないかと言うと、「ブロッコリーが入っています。野菜が足りないから」と言う。
このところ家内と行き違いが多い。原因はあまり言いたくないが、私の聴力のせいだと思う。
高齢者夫婦がケンカをしているような言い合いをよく見かけるが、原因は聴力ではないか。
身のチジムような思いと、老いをしみじみと感じる今晩の食卓であった。



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