「人間、悪い人も多いが、いい人も多い」というのは正しくない。
「人間は悪い人だらけだが、たまにいい人もいる」というのが正しい。
悪い人ばかりではなくいい人も多いのだから、世の中捨てたものではないというが、悪い人ばかりだから世の中を捨てる人が多いのである。
世の中を捨てるというのは人間関係を持たないということ。高齢の男性が他人との関係を持たないようになるのは、若い頃から社会人生活で悪い人と接触せざるを得なかったからである。
そうなら人間関係を捨てた人は悪をしていないのかということになるが、もちろんその人も悪をしている。ただ自分の悪はどうでもいいのである。自分の悪に気がつかないから、人の悪がイヤになるのである。
私の人生において悪い人といい人の割合は10:1。20:1でもいいかもしれない。とにかく悪いヤツが多かった。
悪い人間とは殺人者や詐欺師たちのことをいうことではない。彼らは単なる犯罪者である。
悪い人間とは、せこくて、ズルくて、汚なくて、たかりやで、無責任で、保身しかかんがえない人間のことである。もっとあるがとりあえず。
サラリーマン時代は上司や同僚。商売を始めてから仕事関係の人間。
どいつもこいつも悪ばっかりだった。
高齢の男性には話し相手すらいないと言われるが当然のことである。
歳とってまで人間関係など持ちたくない。周りはそれを孤独というが、それは人生のなんたるかを分かっていない輩の戯言である。
大勢の仲間とわいわいがやがやと楽しそうに過ごす高齢者も多い。仲間がいるのだから孤独ではない。「時折仲間と一緒にいてふうっと孤独を感じることがある」などという話は聞きたくもない。
女性は男性と違って人間関係がうまいということになっている。これも当然のことである。女性の人間関係にはイヤな部分がない。子育てから生活のことまで情報交換の場である。
もしつき合いのある女性が、自分の亭主に言い寄ってきたら、それでもその女性とつき合うことが出来るだろうか。
男性は人間関係を持つのが下手だというのは、言い換えればそういうことである。下手なのではない。それだけ男はイヤな思いをして生きてきたのである。
明日は父の日だが冷蔵庫の日でもあるらしい。孫がアルバイト先の家電量販店からもらったカレンダーに書いてある。
父親より冷蔵庫の方が役に立つという日である。


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