「明日という字は 明るい日とかくのね」
そんな歌があった。ああいう歌はなんと言うのだろうか。青春歌謡と言うのだろうか。
しかし青春歌謡と言えば橋幸夫や三田明、舟木一夫というほうがなんとなく馴染みがある。
だがこの人達の歌は青春を歌っていたが、聴く者は青春を実感しなかった。青春は売れると思ったオッサンたちが作った歌だからではないだろうか。
「明日という字は…」という歌(題名を知らない)が流れていた頃、「真夜中のギター」とか「フランシーヌの場合」という歌もずいぶん耳にした記憶がある。
なんか大げさでなくて、時代がかってなくて、スーッと気持ちに入り込んでくるような歌だった。
この時代、もう力を抜いて、あまり頑張らないで好きなように生きていった方がいいと若者たちが思うようになったのだろうか。
「若いという字は 苦しい字に似てるわ」
こういう歌詞もあったと思う。なるほど言われてみればよく似ている。
しかしちょっと言葉を間違えると、年寄りが若者に人生を語る時のようにエラそうになってしまう。それを避けているのがいい。
我が若い時代、青春だったのか。明るくもなく苦しくもなかった。なにより歌にできるようなものではなかった。
「老人というのは 老いた人ととかくのね」
それだけのことということである。


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