相  撲

つぶやき

 栃ノ心が引退を表明した。何年か前に栃ノ心が優勝した時、両国まで行って優勝パレードを見に行ったことがある。
 
 別にファンではないが、異国の地で苦労して優勝した外国人力士を祝ってあげたいという気持ちになった。

 それに一度優勝パレードなるものを見てみたいという気もあったので、いい踏ん切りになって両国まで出かけた。

 4時頃両国に着いたので、パレードまで時間をつぶすのが大変だった。6時過ぎても国技館の周りに人だかりとか、人の動きがない。

 駅の方からパレードを見物する人たちが大勢歩いてくるのかと思っていたがそんな人の流れはない。

 パレードは国技館の正面玄関から始まることを知ってそちらに向かうと人だかりがあった。しかしものすごい人数ということではない。

 国技館の玄関の周りを取り囲むだけで、道路の先まで人が溢れているということではなかった。
 玄関前には白いオープンカーが停まっていた。なかなか栃ノ心が出てこない。

 7時近くなってのことだろうか、やっと出てきてパレードが始まった。
 
 パレードが始まった、というと長いパレードを連想するが、パレードは玄関を出て一般道に出るまでの、ほんの数十メートルのことである。

 相撲関係の人達がたくさん出てなにかセレモニーでもするのか思っていたが何もない。見物人も玄関周辺にいるだけである。

 盛大ということではない。優勝力士がオープンカーに乗って「ちょっとそこらへん、ひと回りしてくる」という感じのパレードである。わざわざ出かけたが、あまり楽しいものではなかった。

 白鳳の勝ち誇った顔は実にイヤな顔であった。土俵上でガッツポーズをしては、ちょんまげもまわしも塩まきも意味がないことになってしまうのである。

 貴乃花が退職する前、相撲協会との間に争いがあったようだが、その時の貴乃花には何か大きな改革をするのではないか、という雰囲気があった。

 しかし結局何もなかった。今では実に軽薄な顔をしてテレビコマーシャルに出ている。こんなことからも相撲の信用は失われる。朝青龍などは相撲から神事を取り除いてチンピラの喧嘩にしてしまった。

 モンゴル出身者がいなければ相撲は成り立たないことになった。どう見たって国技が蒙古に乗っ取られたようなものである。

 白鳳は優勝しすぎたのかもしれない。大鵬さんの記録を破ってしまっては可愛げがない。

 白鳳の断髪式には相撲協会関係者は一人も出なかったらしい。白鳳は相撲の格式を壊してきた人である。協会としては残ってほしくない人なのかもしれない。多分抹殺されるのではないだろうか。

 北の富士の相撲解説はなかなかいい。相撲など解説するようなものじゃないと話すのがいい。

 舞の海の解説はくどい。自分の相撲分析に酔っているところがある。

 私が何よりイヤなのはお相撲さんの歌う演歌。
 増位山という引退したお相撲さんの歌がものすごく嫌いである。実はそれを書きたくてこの稿をここまで書いてきた。(了)

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