「人生長いものには巻かれろ」。これに類する言葉はたくさんある。大きな物には呑まれよ、寄らば大樹の陰、付和雷同、唯々諾々。などなど。
ネガティブな言葉とされるがそんなこともない。人間が生きていく上での知恵である。
「媚びを売る」という言葉にもいろいろある。
へつらう、おもねる、取り入る、ごますり、おべっかを使う。などなど。
こちらは「長いものには巻かれろ」よりネガティブであるかもしれない。
これだけの言葉があるということは、媚びを売るということも人生には必要なことだと言っていることになる。
長いものには巻かれるのも媚びを売るのも、そうしなければ生きていけないという人もいれば、そうして生きていこうとする人もいる。
だが、そうしなければ生きていけないという人は仕方がないが、そうして生きていこうとする人はずるい人間が多い。私はそういう人間がとても嫌いなので、つき合いうことは一切しなかった。
しかし長いものに巻かれず、媚びも売らないとなると孤高の人生となる。孤高とは「一人かけ離れて高い境地にいること。超然としていること」ということらしい。
私も長いものに巻かれたことがあるし、大樹の陰に寄りたいと思ったことはなんどもある。
だが人生で「尻尾は振りたくない」とはいつも思っていた。
人生転職を繰り返したがいつもその理由は「尻尾は振りたくない」だった。
そのため孤高ではなく孤低の人生を家族にも味わせてしまった。
だが人生、尻尾を振らなくても生きていく道はある。
私は幸いに尻尾を振らずに生きてこられたが、人が私に尻尾を振るような人生の立場になっても若い人に尻尾を振らせなかった。
尻尾を振るような人生を送ってはいけない。そういう気持ちでいたが、しかし私の気持は伝わらなかった。
人は尻尾を振らないでいいとなると相手をなめるようになる。
人が尻尾を振るような人生になったら振らせたほうがいい。それを受け入れることはないとしても、拒否することもない。
尻尾を振るのも人生、振らないのも人生


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