今日は母の日。子供たちからカーネーションや名店のお菓子が届く。
しかし娘も息子もとっくに人の親。おかしくはないが、なにかおかしい。
母の日は妻の日ではないから、夫としては何もプレゼントする必要はない、ということでいいのだろう。
母の日に母の思い出は全くと言っていいほどない。「私のことなら何もしなくていい」ということだと思うが、なにをしても喜ぶ人ではなかった。
義母が、「母の日は司法試験の日なのよね」と言ったことが記憶にある。昔の司法試験の一次試験は、5月の第2日曜日に実施されていた。
我々夫婦と小学校の同級生であった友人が司法試験を目指していたが、大学卒業後もなかなか受からなかった。
その友人の母親と義母は親しい間柄。「同級生は結婚したというのに、自分の息子はまだ先が定まらない」。そんな話を義母はその母親から聞いたりしていたのではないだろうか。同じ母親として気懸りなことであったのだろう。
この友人は30歳を過ぎて試験に受かり弁護士になったが、先日彼の名を付した追悼論文集というのを見かけた。弁護士名簿にも載っていなかった。
彼とつき合いはなかったが、義母を通じて結婚したとか、子供ができたとかいう話を耳にしていた。
彼は人としてつらい経験をしている。息子さんが大学1年か2年のときに自殺してしまった。
原因は、つき合っていた女性が妊娠したとかで、その父親から恐喝まがいの要求をされていたらしい。本当に妊娠していたかどうかは分からない。
息子さんは公園で縊死していた。それを見つけたのは友人だった。自分が弁護士でありながら息子を助けられなかったと、ずいぶん苦しんだようだ。
若いおとなしそうな青年が、女性やその家族に騙されたり、脅されたりする話はよくある。
世の中、悪い男も多いが、悪い女も多い。男の成人期に女が体をすり寄せてきたら若い男はどうしようもない。
今日は母の日。偉大な母もいるが、再婚相手の男に捨てられないために我が子を見殺しにした母親もいる。痛ましい事件が何件もあった。
「子供が母に感謝する日」ということだが、「あなたは母だよ」ということを教えるのが「母の日」でもある。
今晩も地震がありませんように。



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