パリは秋の気配

つぶやき

 家内が出掛けていたこともあるが、久しぶりにいつもの公園を歩く。

 「やめてくれ」と何度も公園備え付けの意見箱に投函してきたが、今日も公園はバーベキューの臭いが立ち込めていた。

 バーベキュー会場は、この公園のシンボルと言われる池の端の芝生広場に設営されている。緑の美しさを求めて来た市民には戸惑う臭いである。

 運営は市の承諾を得た民間業者がやっているものと思っていたが市が経営。何を考えているのだろうか。

 もうバーベキューは廃止になったかもしれないと思ったが、相変わらず。
 医者から運動不足を言われていることもあるので、仕方なく重い足を引きずりながらウォーキングコースを一周した。

 公園の緑にまだ秋の気配は感じられない。もうじきいつものように秋色の景色に変わるだろうと思いながら歩いていた。

 今年の秋は70代最後の秋。いつもの秋とは違う。一生に一度しかない秋。

 生きてきた道程を、ロマンをもって回想できる秋は、この秋が最後だと思う。

 今年の秋は一日一日を心に刻みたい。せっかちな性分をなんとか抑えて、枯れ葉散る窓辺で、ゆったりと紅茶を楽しむような時間を持ちたい。

 だが秋は駆け足。「そこで待っててね」と言っても待ってくれないだろう。

 人は秋に思いを託してきた。それなのに秋は冷たい。薄情と言ってもいい。

 「パリはもう秋が始まっています」昨日パリから帰ってきた妻の話。

 今夜は緊急地鹿速報はやめてもらいたい。

 

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