どこに行っても私たちと同じような年恰好の老夫婦に会う。みんな同じようなことを考え、同じようなことをして生きているということか。
しかし出かけることには金がかかる。近頃の昼飯代は2人で安くても3,000円はする。うなぎ屋などに入ったら1万円。
道の駅などというところもなんだかんだと来訪者に金を使わせる手立てをしているから、ちょっとめずらしいな思って買ってしまうと2,000円、3,000円が飛んでいく。
眠気覚ましにコーヒーにすれば、家で飲めば何十円のものが500円。ソフトクリームも最近では安くて500円はする。
ケチ臭い話だが、高齢者の収入は年金しかない。ランチの3,000円はもったいないと思うくらいが、堅実な老後というものだ。
しかし高齢者が健康のために時間つぶしや気分転換することにコストがかかる。
現役の頃は、時間つぶしや気分転換をしないのに収入があった。
3日前のブログに、林真理子さんは旅先では風呂には入らないという話を書いたが、その本の題名は、
「80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間」というものだった。
この本を買ったわけではなく、新刊案内の紹介文から書いたまでのこと。
作家としての林真理子さんを知らないが、女性なのに「80代になるとたいていボケるか死ぬ」という題名をつけるというのは男っぽい。
しかし最近は女性作家でも「母を捨てる」というような、かなり思い切った題名をつける人がいるから、林さんも時流に乗ったのかもしれない。
一般的と言っていいのか、確かに70代は頭も体もまだ大丈夫という人が多い。それなりに蓄えもできている。人生最後の輝きの時なのかもしれない。
だがその後の80代はボケるか死ぬか。これも確かに言えること。70代をもうじき終えるものとしてはつらい題名である。
林さんは今72歳。80歳になる時どんな本を出すか。なんとか見届けたい。


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