拉致問題対策本部は、北朝鮮による日本人拉致問題を解決するため2006年(平成18年)に設置されている。
横田めぐみさんが拉致されたのは1977年。
拉致問題対策本部の担当大臣は今まで19人。在任期間は一人約1年。
解決する気があるとは思えない。
現在は木原官房長官が兼任となっている。
木原官房長官は昨年、横田めぐみさんが拉致された新潟市の現場を視察している。
「大変理不尽なことが起こったこの事件。とても遺憾に思うし、もう許せないことだと改めて思いました」「全ての拉致被害者の救出に向けて全力で臨みたい」と述べていた。
20人を超えると思われる随行員をしたがえて、拉致現場と思われる地域を歩いていたが、50年近くも経って何か意味があるのだろうか。
「理不尽、遺憾、許せない」。そんなこと被害者の家族はずっと思って生きてきた。いまさら担当大臣が思っても被害者家族は戸惑うばかりだ。
木原長官は県民集会にも参加し、「私が最後の拉致問題担当大臣になりたい、なるべき」と述べ、拉致被害者の帰国に向けてあらゆる手段を尽くし、取り組む姿勢を強調した。
何もしなかった大臣がたくさんいたことを知っているらしい。
4代目となる中山恭子氏は、「大臣になれてうれしい」というようなことを言っていただけで、就任後2ヵ月も絶たないうちに退任した。
拉致問題は国家主権に対する重大な侵害行為、と安倍さんも鳩山さんも高市さんも言っていた。そうであるならとっくに解決していていいはず。なにしろ国家主権が侵害されたのだから。
日本の社会には、「過ぎたことをいつまでも」と、過ぎたことをいつまでも口にする人を非難する社会感情がある。
ハンセン氏病の隔離者に対しても、水俣病の被害者に対しても、行政の無責任さは、この社会感情に起因しているのではないかと思う。
「過ぎたことをいつまでも」というのは、個人間の100円くらいの貸し借りのことだと思うが、人の命に関することまでそういうことになっている。
どうしてそういう社会になってしまったのだろうか。


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