貯えは使ってしまえばすぐ無くなる

つぶやき

 私は自営であったから75歳くらいなっても、歳とって体がいうことをきかなくなったら仕方がないからリタイアしようと思っていた。

 しかし75歳は十分歳をとっていたようで、病気や体の不調を発症してしまった。

 仕事をやめるときは死ぬときと思っていたから、あまり貯えということに関心はなく、一切家内まかせであった。

 このところ老後の貯えが気になり、家内に訊いてみると思った以上の金額が出ている。

 家内は「私が使い込んだわけではありません」と言う。使い込んでいるなら心配しないが、そんなことはないのになんでこんなにお金が出ていったのか。

 リタイアして4年3ヵ月。自営であったから年金は国民年金だけ。20万に届くような額ではない。

 確かにリタイアしてから前年度の税金や、私の3度にわたるに入院手術費、それに老後の生活のためにした家のリフォーム代など大きなお金がかかっている。

 しかしともかく、リタイアして収入が年金以外にないという生活を始めて、特別必要もない金を使ったとか、贅沢をしたとか、そんなことはない。海外旅行にも行かず、飛鳥にも乗っていない。それなのにどうしてこんなに減ったのか。

 年金が月にして24万。老後の資金が5,000万あるからこれからの生活をご褒美として優雅に暮らしたいと、毎年海外旅行や国内の高級旅館に旅行する人の話は多い。飛行機はもちろんビジネス。

 日常生活も高級なレストランや寿司屋に通い人生を謳歌しているが、ある日思った以上に貯金が少なくなっていることに気づく。急にそれから先の老後の生活が心配になったという話がネット記事の定番。

 当たり前の話である。リタイアすれば収入は年金だけ。それなのに海外旅行だの贅沢な生活をすればあっという間に5,000万などという金は底をついてしまう。

 それぞれの家庭によって違うかもしれないが、我が家の資産管理は家内。私は全くそういうことに疎い。

 以前は毎日その日の売り上げをそっくり家内に渡していた。忙しい思いをしたが、売り上げを家内に渡すことが楽しみであった。
 今は毎月のこづかいをいただく立場。

 スーパーのレジで表示された金額が1万にもなると、「そんなに買って大丈夫か」と、女房について来た亭主が心配そうに声をかける姿が多いらしい。

 女房は「何言ってんのよ」と亭主をバカにするらしい。

 働いて家に金を入れなくなった男の気持は女には判らないのだ。

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