台風一過。関東地方は久しぶりの青空。
車載テレビで台風の被害を見たが、千葉県と神奈川県の被害ばかりで、台風が直撃したという伊豆大島や八丈島の様子は、私が見ている限りは放送されなかった。
10時過ぎにときがわへ向かう。いつもの豆腐と豆乳が食べたくなった。
きのうは台風で動けなかったということなのか、祭日ということもあり、いつもの道路が大変な渋滞。
「この車どこに行く気なのか。この先どこに行ったってなにもありゃしないじゃないか」と怒りたくなるほどの混雑。
普段1時間ちょっとで着く豆腐屋に2時間半かけて到着。
豆腐屋が行楽地のようになっている。大した繁盛である。
道々、彼岸花のポスターのようなものを見かける。日高市の巾着田は何年か前から彼岸花の名所ということになっている。確か天皇ご夫妻(今は上皇ご夫妻)がわざわざ訪れている。
彼岸花は曼殊沙華といった方が馴染みがあるのだろうか。
高麗川が巾着袋のように大きく円を描く雑木林の中に500万本の曼殊沙華。数えたのだろうか。
子供たちがまだ幼い頃川遊びに行ったことがあるが、その時は曼殊沙華はなかった。
なんでもかんでもたくさん植えれば名所になる。そんな風潮がここ何年かの間にできたように思う。「いいことではない」と言う気はないが、へそ曲がりの私は絶対行かない。
人間は大量ということに感激する。1万人の第九。いつも出演者の感動話が新聞などに載るが、あれは麻薬である。音量を音楽の感動と錯覚している。
豆腐を買い、東秩父村の和紙の里へ向かう。目的はイギリス人が作るというパン。四葉ベーカリーと言うらしい。家内がここのパンに感激している。
途中、槻川という都幾川の上流の川辺に彼岸花を見つけた。この風景がなかなかいい。
臨時駐車場というところに車を停めて川辺に向かったが、幅30センチもないような渡り板を渡らなければならない。
行きはなんとか渡ったが帰りが心配になった。わずか1,2メートルのことに恐怖を感じる。彼岸花どころではない。
彼岸花は日本各地で1000種以上の呼び名があるらしいが、ここに書きたくなるような呼び名はひとつもない。どうも民衆はこの花に不吉を感じるらしい。
今日は彼岸花に、自分が思う以上の脚力の衰えを思い知らされた。


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