思い出のパリは変わってしまった

つぶやき

 今朝の新聞1面トップは「自衛隊指揮AI導入へ」
 迅速な意思決定で指揮官の判断を支援する、ということらしい。

 指揮官の補佐と言えば参謀。日本海大海戦。連合艦隊の作戦は東郷平八郎ではなく、天才参謀秋山真之の作戦だったと「坂の上の雲」にある。

 秋山真之がAIにとって代わられる。司馬さんが生きていたら小説にできるだろうか。

 1面真ん中に「概算要求 初の130兆円超」
 来年度予算膨張止まらず。

 予算請求が前年度から減ることはない。予算以上の予算獲得がなにより大事。余っても余らせない。予算を節約しようという考えは各省庁には毛頭ない。国の借金を増やして予算増強していいのだろうか。

 1面左に「不敬罪復活?」皇室守る法整備を求める動き。

 天皇に不敬を働いている高市首相の責任を問うための法整備かと思ったら、旧皇族の男子を誹謗中傷から守るための法整備だという。

 すでに誹謗中傷が始まっているというのだ。

 しかしこの政府の動きも国旗国歌法や国旗損壊罪と同じ。人の内心を罪にしようとするもの。国に従わせるには内心の自由を奪うことである。

 このところ中国の自動車メーカーBYDのEV軽自動車「RACCO」に関するニュースが多い。発売2週間で1000台以上売れたらしい。

 日本の自動車の3分の1が軽自動車であることに目をつけた中国会社のピンポイント作戦。日本の軽自動車メーカーは壊滅的な打撃を受けるのではないだろうか。「RACCO」というネーミングも日本人好み。読まれている。
 
 中国は国家的政策で企業を成長させてきた。日本の企業は個人の工夫と発明から始まった。艱難辛苦の苦労のうえ、成功をつかんだという話が多い。

 松下幸之助の二股ソケット。本田宗一郎のバイクエンジン。井深大・盛田昭夫のテープレコーダー。豊田喜一郎の自動織機から自動車へ。

 時代は変わってしまった。個人の情熱と技術の結晶が企業を巨大化させ、世界をリードしてきたが、その企業にもはや昔日の勢いはない。

 中国は日本の成功モデルを国家として再現し、日本を上回る速度で産業を拡大発展させた。苦労話のようなみみっちいものからスタートしていない。

 しかし中国はもともと日本以上にみみっちい国だった。だから軒先を借りて母屋を乗っ取ることを国家戦略とした。

 ネットにブログと思われる記事があった。トヨタの車の今後の売れ行きについて述べたもの。トヨタのピークは終わったのではないかという話。

 読んでいてどこかに癖のある文体。実にうまい表現をしているが、どこか恥ずかしさを感じる。AIではないか。

 自分の意思をAIに形にしてもらうのはいいかもしれない。だがAIに意思を作ってもらってはダメだと思う。

 家内がフランスから帰る。パリが昔と変わってしまったと言う。街並みに中国や日本の飲食店が軒を並べ、あのパリではなくなったと言う。

 パリの街で日本の飲食店を見てうれしいと思うか、見たくないと思うか。

 パリの思い出に生きることは難しいことになったようだ。

 今晩は時差のこともある。地震がありませんように。

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