どこか地方の灯台守夫婦の話を映画化したものと記憶しているが、その映画の主題歌は映画の題名と同じ「喜びも悲しみも幾歳月」という歌。先日ラジオで何年か振りに耳にした。
子供の頃から聞いていたが、聴くのがなぜか怖かった。正直好きな曲ではない。あういうメロディラインにはついていけない。
古いテレビ番組であるが、「水戸黄門」の主題歌もどうも受けつけない。作曲者は同じ人であった。
流行歌の作曲でも作風というものはある。浜口庫之助という人はそういうことでは一番に名をあげてもいいかもしれない。名曲も多い人だが、ちょっと首をかしげざるを得ない曲をたくさん作った人でもある。
作風と言えばもう一人、浜口庫之助さん以上の作風を持つ船村徹さん。流行歌の作曲家であったが、作品に節度を持とうとした数少ない作曲家であった。
この人は少し凝りすぎるところがある。最初からパーッとメロデイが浮かべは理屈の無い素直な名曲となるが、ちょっと工夫をしてしまうとくどく理屈っぽくなる。
あえてもう一人あげれば吉田正さん。メロデイ作りの上手い人であったが、自分を天才と思っていたような節がある。
歌謡曲が絶えて久しい。復活とかいうレベルではない。歌は時代と共に生まれ消えて当然。
今若い人達が歌っている歌が全く分からない。そういうことでいいのだろう。



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