「菜の花や 月は東に 日は西に」
なんかいいね、と思ったことがある。思わず目の端を左右に動かしてしまうような句である。
夕暮れが無くなったと思う。
夕暮れが無くなることはないが、あの夕暮れは無くなってしまった。
東京下町の夕暮れは、寂しさもあるが、どこか騒がしさがあった。
子供たちは遊びから帰り、母親は夕餉の支度にとりかかる。
家々からはいろいろな声や食器がぶつかるような音がしていた。
泥だらけになった顔や足を母親から熱いタオルで拭かれることが嫌だった。あれは気持ちのいいものではない。いつまでもヒリヒリとした感触が残った。
夕暮れは一日の中で一番生活を感じる時間ではないだろうか。みんなが戻ってくる時間だからだ。戻ってくることには嬉しさがある。
我が町の夕暮れにあの喧騒はない。朝にも昼にも音がない。
みんな黙って歩いて、いつ間にかいなくなる。
九州・沖縄で震度5強。先日は東北で5弱。日本列島関東を支点に地震が起きているようだ。
今日も何事もなく時間を過ごせた。これも慣れという事なのか。


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