ここ1、2年の間、大型ショッピングモールのフードコートとかいうところに行くようになった。
そこで気がつくのは、若いお母さんが生まれて間もないような赤ちゃんを連れて食事をしていること。
昔は見かけることのない光景である。いろんなことが言える。
核家族の時代。若い母親は一人で子育てをしている。
昔は大型ショッピングモールなんてものは無かった。
若いお母さんが幼児を連れて食事ができるようなところは無かった。
そもそも赤ん坊を連れた若い母親が外食をするということはありえないことだった。
泣き声のうるさい赤ん坊を連れて飲食店に入ることはできなかった。
今日10時に、大腸がん検査のクリニックに着いたが、狭い待合室は診察を待つ人でごった返していた。
去年は予約をしなくてもよかったが、「予約をされていなければ先生との事前診察は4時半頃になります」という受付嬢の返事。今日は止めにした。
そのクリニックから駅を挟んだ反対側にあるエミテラスという大型ショッピングモールで家内と待ち合わせた。
2年前に開業したが今まで来たことがない。少し各フロアーを歩いて11時でも過ぎたら寿司でも食べようかと思った。
歩くつらさを我慢して少し歩いたが、どこのショッピングモールも同じような店ばかり。
衣料品に限って言えば、かつてのブランド店が1軒も入っていない。明るく華やかな商店街に見えるが、安っぽい商店街である。
11時少し過ぎて、これ以上時間もつぶせないので寿司屋に入ることにした。昔ながらの板前のいる寿司屋かと思ったら回転寿司だった。
回転寿司は他のショッピングモールでさんざん懲りているのでやめようと思ったが、家内がおいしい店だと言うのでそれなら食べてみようかと思った。
ホントにやめてほしい。おもちゃの新幹線が寿司を運んでくる。わさびが入っていない。店員に聞くと当店はわさびをつけないので、そこにあるわさびの袋からお好みでつけてほしいという。
冗談じゃない。こんなの寿司ではない。生魚がのっていれば寿司ということではない。寿司の味はするがこれは寿司ではないのだ。
他のことには言わないが、回転寿司はとんでもない飲食店だと思う。なんでこんな店が続いているのか。
大体寿司をベルトコンベアーに乗せるという発想は、日本人にできることではない。
だが日本人の発想らしい。そうなら仕方がないが、絶対江戸っ子ではないと思う。
私は江戸っ子ではなく江戸の端っこだが、でも寿司を愛する者。寿司をおもちゃの新幹線に乗せて運ぶなど人間のすることではないと思う。
古い言葉だが、人間にはやっていいこととやってはいけないことがある。この言葉を噛みしめることが無くなってしまったのだ。



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