予想と違って台風6号は強い勢力のまま関東地方に来るようだ。
最大瞬間風速は45メートルというから、油断していいような台風ではない。
台風は自分のところに向かってくると心配だが、関係ないところに行くと他人事になる。あたり前の話だが。
しかし母から聞かされていた話がトラウマになっているのか、暴風雨ということばに恐怖心がある。
海岸沿いのはまっ原に建てたぼろ屋は、屋根に数センチの穴が開いたとたんに屋根が吹き飛んだという。
話が変わる。
きのう嫌な動画を見てしまった。結構尾を引いている。今でも気持ちが悪い。
マツケンサンバを歌う役者が着ているような金ぴかの布地のドレスを着た女性が「岸壁の母」を歌っているのである。プロの歌手ではなく、素人のカラオケ教室の発表会のような感じ。
胸の大きさを強調したようなドレス。変な色気を発散している。年のころ50歳くらいか。実に不愉快な映像。もちろんすぐに画面を変えた。
岸壁の母は、戦争が終わっても帰ってこない息子を、舞鶴の港で待ち続ける母親の話。悲しい話である。それをこんな下司ったい人が笑いと色気を振りまきながら歌っていいものなのか。
この歌は最初歌った人は菊池章子さんだった。昭和30年頃だと思うが、大変なヒット曲となったらしい。
その後浪曲師の二葉百合子さんがリリースして、セリフも入れてこれもヒットしたらしい。二葉百合子さんの最大の持ち歌になったという。
私の勝手な思い付きだが、菊池章子さんの岸壁の母には母の思いを感じる。二葉百合子さんの岸壁の母には興行を感じる。
誰にも知られぬ母の思いが、歌になって人々の心に通じたということだから、とやかく言うことではないが、こういう話を歌謡曲にするということが分からない。歌詞を見るとお涙頂戴の言葉が満載である。
このレコードを発売するきっかけは、レコード会社の重役の「これはいける」という一言であったらしい。
私が直接聞いたわけではないのに批判するというのもなんだが、しかしレコードというものは売れると思うから出す物。そういう判断も当然あったと思われる。
「これはいける」ということでこの話を歌謡曲などにしていいものなのか。


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