ありえないことはありえる

つぶやき

 このところありえない事件が起きていると思ったが、考えてみればありえることばかりであった。

 「ブルデンシャル生命保険の社員100人が、顧客500人から31億円詐取」

 この会社の名は初めて知ったが、アメリカにあるプルデンシャル・ファイナンシャル・インクのグループ会社で、大きな会社であるらしい。

 新聞によれば、歩合給が社員の不正の基にあったと書かれているが、会社の商品だけでなく、全く架空の商品をでっちあげて騙し取った金額の方が多いというのだから、かなりタチの悪い社員がいる会社ということになる。 

 ネットには「ブルデンシャル生命保険はやばい」とか「ブルデンシャルはやめた方がいい」という記事がある。何年も前から顧客を騙していたらしい。

 大きい会社であるから安心ということはない。要はどういう種類の人間がいるかということである。フルコミッションという給料制の会社には、あまりよろしくない人間が集まりやすい。

 以前取引をしていた大手私鉄の関連不動産会社の給料は歩合制であった。管理職は鉄道会社の正社員が占め、営業マンは新聞広告などで集めた渡り職人のような人達ばかり。

 歩合の率があまりよくないから、営業マンたちは会社を通さない取引をずいぶんやっていた。そんな取引から損をさせられた一般の顧客が相当いたらしい。苦情が寄せられていたのか、鉄道会社はその不動産会社を解散した。

 退職した営業マンたちが税務署に追っかけられ、私のところに相談に来た人もいる。何人かは脱税で刑事責任を問われたようだ。誰でも金がなければいろいろいたずらをするものである。
 
 弁護士や司法書士が依頼人の財産を横領することがよくある。
 2日ほど前の新聞に、司法書士が1億5千万円横領。懲役7年という新聞記事があった。

 この記事に一つ間違えがある。「法律のプロ司法書士」という見出しであったが、司法書士は法律のプロではない。代書屋である。権利書でもない書類を権利書として依頼人に交付している。
 私も代書屋と名乗るが私は恋文横丁の代書屋。格が違う。

 他人様の金を預かると人は横領する。国家資格者だから安心ということは全くない。国家資格者だから他人様の金を預かりことができて、預かることができるから横領する。

 執行官が刺されて死亡。犯人はアパートの立ち退きを執行された住人。「追い出されると金もない、死のうと思った」

 卑劣な犯罪もあれば、同情してしまうような犯罪がある。亡くなった執行官には申し訳ないが、「追い出される…」という気持ちが分かるのである。
 だが人を殺してしまっては…。

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