訪日外国人が日本の食事はおいしいというが、どんな料理を指して言っているのだろうか。立ち食いそば屋のカツ丼がおいしいという話もある。
和食は健康にいいというが、何を和食と言うのかはっきりしないし、健康にいい和食というのも、何のことを言っているのかはっきりしない。
「健康にいい」という和食は、ごはんと味噌汁と納豆があって、それに焼き魚、野菜の煮物、漬物などがある、旅館の朝食のようなものをイメージする。多分そういうことでいいのだと思う。
確かにいろいろあってバランスが取れているように見える。
しかしこれが健康にいいというのであれば少々異論を言いたくなる。
ご飯は糖質のかたまり。1膳のコメには角砂糖10個分以上の糖質を含んでいるという。
味噌汁は塩。焼き魚も漬け物もすべて塩味。小鉢などにはなんでもかんで醤油をかける。これも塩。
和食が健康にいいと言うのは、ギラギラと脂っぽくなく、見た目にも質素でシンプルということにあるように思える。つまり大した根拠はないということになる。
日本人の3分の1が高血圧。5,6人に1人が糖尿病。この数字が世界に比較して多いのか少ないのか知らないが、すくなくとも和食は健康にいいというならば多すぎる数字である。
日本人は戦前1日25グラムくらいの塩分を取っていたらしい。現在は10グラム前後と言われているが、世界保健機構の目安は5グラム。
和食を定義づけると、「ご飯と汁を中心に、だしや発酵調味料を用いた料理」ということになるらしい。
確かにこの言葉で日本の料理のすべてを説明できる。
しかし発酵調味料というのは塩がなければ料理にならない。日本の食は塩ということになる。
漬け物が脳溢血などの原因になっていることを村人に説いて回った医師の話があった。
和食が健康にいいと言われるのは、日本が世界一の長寿国になったことと関係があるように思われる。
しかし日本が世界一の長寿国になった要因に、医療の進歩ととに、食の欧米化があることを、あまり理解しようとしない。
日本食は欧米の食とは違って体にいいのだ、と信仰のように信じているだけのように見える。
日本の食は、ごはんを何杯もお代わりして満腹にすることにあった。おかずは食のバランスということではなく、味のないコメを食べやすくするもの。おかずがない時は梅干し、漬物、つくだ煮、明太子のようなしょっぱいものだけでご飯を食べる。
日本の食における糖分と塩分。置き換えるとコメと発酵調味料。病気にすると糖尿病と高血圧。
焼き鳥は塩が通。
すし飯やすき焼きの割り下にはびっくりするほどの砂糖が入る。
和食は決して健康食ではない。
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