相棒と美白

つぶやき

 夕方4時頃から飲み始める。女房にはいつも嫌味を言われるが、酒を飲むしか時間のつぶしようがない。
 
 私にとっては「やっと4時」なのだが、女房には「まだ4時である」
 女房の言うのも分かるが、時間とは人によって変わるものである。
 
 飲みながらのテレビはニュースがいいが、4時頃からのニュース番組がなぜかあまり面白くない。

 日本テレビは何か月前からキャスターが変わったらしいが、なんとなくインパクトがない。

 TBSは女性がメインキャスターのようだが、この人はなんとなくきつい。

 フジテレビは最初から全く見る気がない。仕方なくテレビ朝日の相棒再放送を見ることになる。

 昨日相棒にチャンネルを合わせると冨士眞奈美さんが出演していた。
 
 彼女の若い頃しか知らない人には、あの映像を見て冨士眞奈美さんと分からないかもしれない。

 冨士眞奈美さんは昭和13年生まれというから、このドラマに出演されたときは82歳。私とは9歳違いである

 お若い頃の美しさと言ったら、それはそれは言葉で言い表せるようなレベルではない。言うまでもなく私はファンであった。

 ストーリーはいつものように混みいった内容だが、「なんでそんなことまで知っているのだ」という右京の名推理で事件は解決する。

 この時の相棒は反町隆史であったいつも思うが、「相棒」に相棒は必要だろうか。
右京の引き立て役でしかない

 相棒が始まる前に、「美しさは力」と女性が絶叫する、化粧品の宣伝なのかわけの分からないコマーシャルがあった。

 初めて見たわけではないが、あの女性は一体何者か。以前は確か「私が証明」などといっていたように思う。
 「この化粧用品を使えは私のように美しくなる」、ということらしい。

 以前、美白のコマーシャルに出演した女性がいた。銀座の目抜き通りのビルの屋上看板に、その人の真っ白い顔が大きく描かれていて、腰を抜かすほどびっくりしたことがある

 こう言っては失礼になるが、「美しさは力」も「美白」も志村けんのバカ殿様の白塗りと変わらないのではないか。

 スキンクリニックのコマーシャルに出てくるピンクドレスの女性分からない。ネットにはひどい言葉が載っていた。この女性50歳だそうである。
 
 美容評論をする気はないが、今の女性たちはなにか思い違いをしているのではないだろうか。女性の美しさを自分勝手なものにしている。

色が白いのはいいことだが、度を越せばお化け屋敷の世界である。
 男性が見て気味悪がったら、それは化粧ではないのではないだろうか。

 お歳を召された冨士眞奈美さんを見るのは辛い。まして昨日のドラマでは犯人役であった。ファンとしては見ないほうがよかったのだろうか。でも美白でなかったのはよかった。

 美しい人はそのままに、そうでない人はそれなりに。樹木希林さんが昔言っていた通りである。手を加えすぎては化け物である。(了)

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