≪一流大学を出て一流会社に勤めた人が定年後に陥る破綻」≫などという記事がネットによく載る。啓発しているのかと思ったが、ただ面白いから掲載しているようである。
このような記事の場合、当該者は30万くらいの年金と5,000万くらいの預金があることになっている。
潤沢な老後ではないかと思うが、このくらいの貯えではちょっと贅沢をすれば老後の人生は破綻してしまうものらしい。破綻しない老後を送るには、やはり億単位以上の貯えが必要ということになる。
中卒でも高卒でも、要は一流大学を出ることのなかった人が商売を起し、60歳や70歳を過ぎたころには数億円、人によっては何十億円の貯えを持つとしたら、一流大学を出て一流企業に勤め、生涯預金が5,000万くらいの人とどっちが人生の成功者なのだろうか。
高卒や二流大学出ではそんなに稼げるものではない、というかもしれないが、そんなことはない。中卒の学力で社会生活をするのは充分であるし、中卒や高卒だから頭が悪いということはない。変なプライドや引きずるものもないから世間に気をつかうこともなく、失うものがないからなにより度胸がいい。
数億円の資産を持って老後の生活を送る人は、一流大学を出ていない人の方が多いのではないだろうか。
一流大学を出て、一流企業の社員や高級官僚になったとしても、生涯の収入は決まっている。もちろん一般の人よりは多いが、貯えは多くて1億というところではないだろうか。
富裕層とか超富裕層という人達が増えているらしい。株価の動きも影響しているということだが、こんな不景気な時代にどういうことかと思う。
今年は老後生活4年目となる。収入は国民年金だけ。株や投資で儲けようという気は全くないから、預金を取り崩す生活である。
このところの物の値上げが凄まじい。1万円が千円のようである。
1,000万円持っていても100万円ということになる。これでは破綻するのは当たり前である。
長生きしていいものなのか、預金通帳に訊くことになる。
正月2日目というのは、こういうことを考える日である。
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