いつもの公園でのウォーキングを終え、家に帰ってテレビをつけると、どの局も日大の記者会見ばかりである。こんなに長い時間放送する必要があるのかと思う。夕方の酒の楽しみが半減である。
第三者委員会の久保利弁護士の沢田副学長に対する、「ちょっと異常な発想をされる方なのかも」、というコメントがいい。世の中変わった人が多いが、その人たちを言い表すのに、「異常な発想をされる方」、という言葉は的確である。
自民党のパーティ券のキックバックが大きな問題になるらしい。何の法律に違反するのか知らないが、特捜部が動くという話がある。
しかしパーティ券というのも古い話である。ホテルなどで立食のパーティを開いてお金が余る。お金が余るのではなく最初から余らせる。
政治とはそんなにお金のかかるものなのだろうか。
少し前、日本テレビの24時間テレビに関連したテレビ局職員の横領が報じられた。善意の寄付金の横領である。10年以上も着服していたらしい。若い人ではない。事の良し悪しが理解できる年齢の人である。
24時間テレビというのは見たことがないが、善意の押し売りという話も聞く。善意の押し売りがあって、その善意に応えた寄附が横領されたのであれば、寄付した人は騙されっぱなしということになる。しかしせっかくのチャリティショーがうわっペらなものになってしまった。チャリティショーというのは胡散臭いものでもある。
人の物を盗むという犯罪には窃盗罪と横領罪がある。横領とは「自己の占有する他人の物を自分の物にすること」ということになるが、典型例は他人から預かっているお金を使ってしまうことである。
法定刑は窃盗罪より横領罪のほうが軽い。同じく人の物を盗むということでも、人の物を盗み取ることより、手元にある他人の物を使ってしまうのは人情からして仕方のないことだ、と刑法は見ていることになる。
横領というとずいぶん昔の女子銀行員による事件を思い出す。
ネットによれば、「銀行のオンラインシステムを悪用した日本初の横領事件」、となっている。被害金額が億単位のこともあったのか、連日大々的な報道がされた。40年も前のことである。
「好きな人のためにやりました」と供述したらしい。その年の流行語になったようだ。事実、主犯とされたのは本人ではなく男であった。男に騙された事件なのである。男は女房持ちで、女から受け取った金で家族と豪遊していたらしい。逮捕後事実関係が明らかになるにつれ、彼女に同情が寄せられ、時の人のようになった。
男が女のために横領した事件も少なくない。中でも20年ほど前の青森県住宅供給公社の元経理担当主幹(逮捕当時44歳)が犯した横領は桁違いであった。被害総額は14億5900万円である。しかしよくもまあバレずに使い込んだものである。
横領した金はチリ人女性の手に渡っていたらしい。もらった金は返さないとテレビに向かって言っていた。この女性の人相がよろしくない。性格も悪そうな人であった。この女性に男を惑わす色香があれば、この男にも同情が集まったかもしれない。とても貢ぐような女性ではない。この事件が世に呈したものは、地方における嫁不足の深刻さであった。
フィリピンで大きな地震が続いている。インドネシアでは火山が大噴火したらしい。
ネットの現代ビジネスという記事は、連日のように来るべき日本の壊滅的な危機を掲載している。首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火。そんなに煽らなくても判っている。判っているけどどうしようもない、というのがこの日本に住むということである。
なんとか冬には大地震は起きないでくれ、と祈りながら毎晩布団に入る。(了)
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