むかしつけ麺がはやった

つぶやき

 いつものウォーキングの公園からの帰りに、前から入ってみようと思っていた「つけ麺・ラーメン店」で昼食をとることにした。

 まだ開店して2年は経っていないと思うが、ずいぶん安普請だなと思っていたが、店内も新建材だらけの安っぽい造りであった。

 ラーメン屋が重厚な造りであっては、うまいラーメンにはならないのかもしれない。
 
 つけ麺を注文した。つけ麺というものを食べるのは、「つけ麺大王」以来何十年ぶりだろうか。

 カウンターに座りスマホなどを見ているとチーンと音がする。目を上げると、電子レンジからつけ汁が入っていると思われる汁椀を出していた。

 しばらく待たされてつけ麺がやってきた。陶器製の汁椀は熱くて触れないくらいなのに、中の汁はぬるい。
 
 つけ麺のつけ汁はぬるいものだったかな、と思いながら食べ始めたが、それにしては汁椀が熱すぎる。

 そばを女性店員が通りかかったので、「入れ物は熱いが汁はぬるい」と言ったら、「大変申し訳ありません」と言って、別の汁椀を持ってきた。これもぬるい。
  
 食べているうちに味に飽きてしまい、3分の1近くを残してしまった。
 家内も、「麺少なめ」であったが、残して店を出た。

 最近うまいラーメン屋がなくなった。自分勝手なラーメン屋ばかりである。
 
 自宅に戻り、どういうわけか古い知り合いの医者が懐かしくなり電話をした。
 
 受付嬢が、「先生はこちらにはお出でになりません」と言う。
 彼は私より3つくらい年上。現役を引退したらしい。
 
 「事務長さんは」と尋ねると、「退職しました」という返事。

 つけ麺はおいしくないし、知人はみんないなくなってしまうし。
 
 なにか分からないが、寂しくも頑張らねば、と思う一日であった。

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