いろいろあって秋が来る

つぶやき

 水不足を解消する台風であってほしいと思っていたが、千葉や茨城では河川の氾濫などにより大きな被害が生じたようだ。
 
 損保ジャパンの社長が辞任した。ビッグ・モーターの不正請求を知りながら取引再開をした、ということが辞任の理由らしい。

 しかし何かおかしい。不正請求を知りながら、それを是正させることもなく取引再開をするということはどういうことなのか。損保ジャパンは被害者ではないか。
弱みを握られているということなのか。
 
 一般人に不正請求があれば保険会社は刑事事件にする。ビッグ・モーターに不正請求があっても取引をするということは、大きなメリットがあるからであろう。支払い保険金以上に保険料が入ればいいということである。

 その保険料は誰が払うのか。私たち保険契約者ではないか。この事件の被害者は保険契約者である。

 以前から保険会社のあり方や保険料が高額すぎることについて批判が多かった。不正請求分の保険料への上乗せ、というカラクリがバレてしまったからテレビの前で頭を下げたのであろう。

 損保ジャパンに親会社があるとは知らなかった。SONPOホールディングスの会長は「どうしてこういう会社とつき合いをしたのか、痛恨の極みである」と発言したらしい。とぼけたことを言うなと言いたい。

 大企業というところは日本の最高学府を出た人間の集まりである。
 大企業ゆえの悪さというものがある。頭のいい人間のする悪さは、自分の手を汚さない。

 損保ジャパンなる大企業から見れば、ビッグ・モーターなる会社など取るに足りない人間の集まりであろう。そんな人間たちを利用して大きな利益を得る。時代劇の悪代官と悪徳商人と変わるところはない。

 ビッグ・モーターの自動車整備や車検はひどいものであったらしい。
 目に見えない技術というものにモラルがなくなってしまったら行く先は決まっている。

 夜テレビをつけると、ジャニーズ事務所の記者会見の要約版ともいうべきニュースが流れていた。

 昨日、新社長の「人類史上最も愚かな事件」という言葉をブログに引用してその不自然さを指摘したが、さらにこんな発言もあったらしい。
 「今後は人生を懸けてこの問題に取り組んでいく覚悟」
 「鬼畜の所業」
 「今は愛情はほとんどない」

 この発言も何かおかしい。そこまで言い切らなくてもジャニーの非道は指摘できたと思うが、そう言わなければメディアの追及を断ち切れないということだろうか。

 デヴィさんが聞いたらなんと言うだろうか。前回の発言で大分批判されたらしいが何も感じていないだろう。「あんたの方こそ、恩を忘れた鬼畜同然」とでも言うかもしれない。

 ヨーロッパ社交界などと、広い世界で生きてきた人間であるかのようなことを吹聴するが、実は狭い社会しか知らない人ではないか。

 台風が何ごともなく過ぎてよかったと言ったら、千葉や茨城の人たちに申し訳ない。しかし災害とはそのようなものである。

 災害の当事者になるか、テレビで見るか。この日本、誰もが明日は我が身である。みんなわが身になるかもしれない。

 テレビのワイドショーにネタ切れがないほど、いろんなことがあってまた夏が過ぎようとしている。夏が過ぎればまた一つ歳をとった気になる。
 今年もいい秋にしたい。(了)

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