つぶやき

日比谷公会堂

 私がオーケストラの演奏を聞きはじめたのは、ほとんどラジオやテレビの公開録音の場である。中学1年生の時からである。  会場は文京公会堂、杉並公会堂、共立講堂などが多かった。  上野の東京文化会館は2年生の時に完成したが、ここを公開録...
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画竜点睛を欠く

 「画竜点睛を欠く」(がりょうてんせいをかく)という中国故事があるが、本来の内容と一般に理解されている内容が違う。  故事は、ある画家が仕えていた帝からお寺に竜を描くことを命じられ、すばらしい絵を完成させるが、なかなか目を描き入れよう...
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体 育 会 系

 ネットによると体育会系とは、「上下関係に厳しく根性論を大事にしている気質を意味する言葉」とある。  根性論なる論はあるのかと思ったが、すでに社会性、普遍性を持った立派な論になっているらしい。  体育会系の中核的な考え方である根...
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母の性分

 昨日のブログに母のことを書いたせいか、夜寝床に入っていろいろなことを思い出し、考えたりした。  母は心配性の人であったが、自分の中に留めておくことができず、すべて口にしてしまう人であった。  旅行に行くと言えば飛行機が落ちるの...
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人生は天丼

 天丼は上・中・並であるが、中と並はどう違うのか。上・中・下では差しさわりがあるということか。  人生が分かるには歳をとらなければならない。  歳をとったら何が分かるかと言えば、自分が分かる。  若い頃、自分はこういう人間であると...
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近事遺し書き

 この冬電気代の高騰から、寝室のエアコンをつけずに寝ていた。夜中、手の冷たさに気がつく。  やっとここ何日か、朝の気温が10度を超えてきた。まさに「春眠暁を覚えず」でよく眠れる。  テレビは滅多に見ないが、昨日のニュース番組はすべて...
つぶやき

分からないままの人生

 大した人生を送れるはずもない人生のスタートであったから、経験してきたことも大したことはない。  大した人間にもめぐり合わなかった、と言っては不遜になるが、人は自分と同じレベルでつき合い、寄ってくるものである。人に対する不満はすなわち...
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代打ではなく代走

 源義経は「後(のち)の世の語り草にせい」と言って衣川の戦いに臨んだ、と村上元三氏は小説に書いている。  新しい「後の世の語り草」が誕生したことになった。メキシコとのWBCの試合における日本の劇的な逆転サヨナラ勝ちのことである。 ...
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子はかすがい

 〝子はかすがい〟という諺がある。子供の存在が夫婦関係を保ってくれるという意味で一般に使われている。  悪い意味ではないが、子供の存在が夫婦関係を保ってくれるということであるなら、あまりいい言葉ではない。  物心ついたときに両親...
音楽

弦楽のためのレクイエム

 弦楽のためのレクイエムをはじめて聞いたのは中学生の頃だったと思う。  武満徹が自分と同じ結核を患う友人の死に際して作曲した、ということになっているが、武満さん自身がいろいろなことを言っているから本当のことは知りようもない。  静寂...
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