つぶやき

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模倣と人生

 私は40歳の半ばころ、脱サラとして始めた不動産業を、バブル崩壊によって廃業せざるを得なくなった。  何か他に仕事を探さなければならなくなったが、転業と同時に食べていけるような仕事があるはずもなく、仕方なく国家試験を受けることにした。 ...
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死が解決とは

 喉頭癌、頚髄症と、たて続けての手術のため、長年やってきた仕事をやめたが、手術や入院は思いのほか早く終わり、今の私の生活は、仕事がない、人と話す機会がない、ということになった。  考えてみれば喉頭癌でも頚髄症、狭窄症でも、悪いところを...
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入院中のこと

 脊柱管狭窄症で入院しているときいろいろ事件や話題があった。大きな事件は韓国での群衆事故、話題の一つはNHKアナウンサーの不倫である。  韓国の群衆事故は150人を超える犠牲者を出してしまった。大事故である。  群衆によって人が...
頚椎症性脊髄症

腰部脊柱管狭窄症

 迷っていた腰部脊柱管狭窄症の手術を受けた。  迷っていたというのは、歩けないという症状の原因は頚椎にあるということで、今年の5月に手術を受けたのであるが、半年近くたっても改善しない。  本当の原因は腰ではないか、という医師の見立直しに...
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デパートが消える

 私が住む町の唯一のデパートが、3年ほど前にリニューアルと称してショッピングセンターになった。  「百貨店と専門店を融合したハイブリッド型ショッピングセンターの誕生」と華々しく新装開店となったが、採算の取れない自営店舗を閉店してテナン...
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子つめたく職なく友なく趣味もなく

 義父は55歳で定年退職した。昭和40年代の終わりの頃のことである。  定年で役職は解かれたが、どういう雇用形態を嘱託というのか知らないが、そのまま同じ会社に嘱託として勤務し、結局70歳過ぎまで働いた。  その間60歳を過ぎて単...
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リフォーム

 ひょんなことから家をリフォームする話が持ち上がってしまった。  家をリフォームするのに〝ひょん〟はないのでは、と言われるかもしれないが、ひょんなのである。  ちょいと業者に声をかけたら話が進んでしまった。これからの人生を安全に楽し...
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言葉と人生

 むかし母と一緒に暮らしていたころ、外出先から帰ってきた母が、「継続は力なりだって」、と嬉しそうに言う。えらく感心したような口ぶりである。  母は創価学会の信者であり、毎月か毎週か、座談会と呼ぶ会合が開かれ、そこで聴いてきたことらしい...
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音  楽

 高校のときの国語の先生が詩人であった。  私の学年を担当していたとき、大手新聞社の文学賞を受賞した。  クラスの誰かがそれを話題にしたが、先生は少し笑っただけで受賞に関しては何も言わず、授業を続けられていた。    受賞した詩集は...
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悪い人はいる

 以前仕事をしていた時、ある私鉄の不動産会社と取引をするようになった。  この不動産会社の営業マンは、全員が歩合制の中途採用者で、年齢も結構高い人が多かった。以前どんな仕事をしていた人なのか、はっきり前歴を話せるような人は少なかった。 ...
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