検察なめんなよ

つぶやき

 「検察なめんなよ!命かけてるんだよ、俺たちは! あなたたちみたいに金をかけてるんじゃねえんだ。かけてる天秤(てんびん)の重さが違うんだ、こっちは。金なんかよりも大事な命と人の人生を、こっちは天秤にかけて仕事してるんだよ」

 検察の取調べ映像が公開された。初めてのことらしい。ネット記事にはその取り調べの内容が掲載されている。上記はその一部である。
 机を叩き、怒鳴り声で、逮捕された不動産会社社長の元部下を共犯容疑で追及している様子が分かる。詳細をここに書くのも不愉快である。

 取調べ検事は大阪地検特捜部の田渕大輔検事。
 事件は5年前、大阪地検特捜部が捜査した学校法人の土地取引を巡る横領事件。逮捕された社長は、元部下の供述が検察によって強要されたものとして結局無罪となる。

 田渕検事は52歳。大阪高裁は田渕検事に対し、特別公務員暴行陵虐罪に問う刑事裁判を開く決定をしたらしい。
 中央大学の出身ということだが、特捜部というところは中央大学出身者が多いようである。

  裁判で無罪が確定した社長は、「検察の違法な捜査が冤罪を生んだ」などとして、おととし国に賠償を求め提訴している。
 裁判の焦点となったのが、取り調べ時の録画映像。最高裁が民事裁判で初めて、取り調べ映像の公開を認めた。公開するのが当然だと思うが、変な権威主義なのか今まで公開するようなことはなかった。
 
 横領事件であるから関係者の自白が決め手になるのだろう。検察の描いたストーリー通りの供述を強要したようである。

 特捜部がらみの冤罪事件が多い。手柄を立てるにはなにより事件がなければならない。事件を作っているのではないかとも思える。
 特に大阪地検特捜部はひどい。村木厚子さん事件では証拠捏造までしている。最近では北川検事が強制性交で逮捕されている。

 やはり正義の味方が悪いことをしてはまずい。甘っちょろいことでは悪人を捕まえることができないのかもしれないが……。難しいところである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました