世の中不公平とインチキ

つぶやき

 世の中不公平であるし、商売などというものも、ある部分インチキであるから儲かるということもある。それが社会というものだというが、そんな話は分かりたくもない。

 世の中不公平であるものは数えきれないほどあるが、朝ごみを捨てに行く度に、地元の農家の建てた何棟もの賃貸マンションに怒りを感じる。なんであんな農家がこんなマンションを建てられるのか。
 
 高度成長期、東京近郊の農家は土地を売ることによって資産家になっていった。我が家の近所もそういった農家が多い。

 住宅用地の需要がなかった時代、この地域は河川がないことから稲作ができず、農家と言っても野菜つくりしかできない貧しい地域であった。

 それが住宅ブームによりいたるところ御殿が建った。このマンションの家主もそういう農家である。

 今までズボンのバンドも買えず、藁ひもで結んでいた農家の亭主が、ゴルフクラブを振り回すようになった。これを不公平と言わずして何が不公平か。
 
 相続対策のためアパートを建てる。子供たちはそれを受け継いで働くこともなく裕福である。ボンクラ息子が何もしないで食べていっていいのか。
 
 農家の人は、「よく他人様から農家はいいと言われるが、これでも資産を守っていくのは大変なんですよ」と言う。小作人が農地解放で手に入れた土地。農業に使わないのなら返すべきである。

 商売のインチキと言えば不動産屋だが、新聞販売店も許せない。

 現代は新聞販売店の倒産が続いていると言われているが、ほんの20年くらい前まで新聞販売店は「2年で家が建つ、3年でビルが建つ」と言われるほど稼ぎは半端でなかった。

 経営者は年収3,000万円から5,000万円くらいは普通にあったと言われている。

 大きな利益をもたらしたものは折り込みチラシである。購読者が購読料を払った新聞に、無断で折り込み広告をさし込む。

 その利益は新聞代金を上回ったらしい。読売や朝日など購読者の多い新聞を扱っている販売店はとりわけ折り込みで儲けたようだ。

 我が家の隣は以前新聞販売店であった。一代目が亡くなって二代目が跡を継いだが、新聞販売店が如何に周囲に迷惑なものであるか全く理解していない。

 連日の深夜の騒音に悩まされ、「もっと広い道路のところに移転しろ。ここはもともと住宅専用地。引っ越せ」と抗議した。

 10年目くらいしてやっと移転した。それから数年後廃業した。新聞はすでにジリ貧。

 そこの奥さんが何かと家内に声をかけてくる。将来わが家を売ることがあったら是非声をかけて欲しいという。

 今亭主は何をしているのか分からない。新しく商売を始めると奥さんは言っていたが、そんな気配もない。

 働いてもいないのに我が家を買いたいとは、どれだけ折り込みで儲けたのか。折り込みの利益は購読者に還元するものである。
 絶対にこんな男には売らない。私が死んでも絶対に売らない。

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