激痛に耐えきれず「どうしても浣腸をしてほしい」と助けを求めた夜、四男・延啓は“確実に死に向かっている”父の現実を悟る。少しでも苦痛を和らげるべく手を尽くす中で見えてきた、最期の日々の切なさとは――。
末期がんで3年前に亡くなった石原慎太郎氏の、最期の日々を綴った四兄弟の記事を読んで、少なからぬ衝撃を受けている。
14日に最終回が放送されたNHK大河ドラマ「べらぼう」の平均視聴率は、世帯9・5%、個人5・5%だった。これは2019年放送の「いだてん」に続き、過去2番目に低かったそうだ。
「べらぼう」は、浮世絵の版元・蔦屋重三郎を主人公にした話だったと思うが、写楽に少し関心があったので、昨年制作発表がされた時は、来年の大河ドラマは面白そうだなと思ったものだが、一度も見ることはなかった。
大河ドラマが華やかな時代があった。やはり大河というくらいだから、物語は大河でないと面白くない。
「三姉妹」。岡田茉莉子、藤村志保、栗原小巻。特に藤村志保さんの姿がよかった。
米倉斉加年さんが演じた中村半次郎。今思い出すと涙が出るほど懐かしい。実にカッコいい登場シーンであった。
ここに書きたいような人物ではないが、毒蝮三太夫という人の記事を見かけた。今年89歳。
よくラジオなどで「ジジイ」とか「ババア」とか言っていた人である。「このくたばりぞこない」ということもよく言っていたように思う。以前車で事務所に向かっていた頃、聞きたくもなく耳に入ってきた人である。
この毒舌について年老いた毒蝮さんは、「からかっているんですよ。からかっているということは、相手を気にしている。気にしているということは愛情があるからからかうのであって、からかわれた相手は喜んでくれていますよ」
「『うるせえなババア、くたばりぞこない』って言ったら、私をからかって、私を気にしてくれているんだ、と喜んでくれたお年寄りがいました」
嘘だね、こんな話は。ラジオだけでなく世の中を下品なものにしてしまったのはこの人だ。
大変失礼なことを言うことになるが、今テレビを席巻しているお笑いタレントに頭の良さそうな顔をしている人がいない。ブ男ばかりである。それだけでなく人相の悪い人が多い。
もちろんお笑いタレントで、国立大学だの有名私立大学出身だの、という人がいることは知っている。
テレビが、あまり頭が良さそうではなく、ハンサムでもなく、人相が悪いタレントを使って番組を作ろうという時代だということである。その方が大衆向きということであろう。
最近では、あまり頭が良さそうには見えないタレントさんが、「哲学紹介」などという番組の司会をするようになっている。ひどい落差である。それが面白いということらしい。
毒蝮さんが、「テレビがうるさすぎる。同じような顔をしたタレントが、どのチャンネルでもひな壇に座って騒いでいる」とテレビの現状を嘆いている。アンタが嘆くことではない。
毒蝮さんと一緒にするような話ではないが、映画「ニュルンベルグ裁判」で、戦争責任を問われている高名な法学者であり裁判官でもあった人が、ナチスのユダヤ人虐殺について「私は知らなかった」と弁明する。
それに対して裁判長は、「それはあなたが知っていたことよりも、もっと恐ろしいことだ」と語るラストシーンがあった。
すごいオチである。



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