植木等さんが出演した「ニッポン無責任時代」といった映画がなん本が作られたのは、昭和30年代の中頃。
大分前にテレビで放送された時観たことがあるが、なにより印象に残ったのはタバコの煙。出演者の誰もが次から次とタバコを吸って画面は煙でまっ白であった。
このところ隔週くらいで鬼平犯科帳が再放送されているので観ることがあるが、このドラマでは酒を飲むシーンが多い。
中村吉右衛門さん扮する鬼平の酒の飲み方に、何か工夫があるかと思っていつも見ているが、盃の持ち方などに特別工夫があるとも思えない。強いて言えば、盃を上から5本指で持って口にするということくらい。私も昔からそうしている。
吉右衛門さんには、昔山本周五郎の「さぶ」を観に行った時の記憶がある。当時なんという芸名であったかは忘れたが、染五郎さんとの兄弟出演。この人は歳をとってからいい役者になった。
昔の酒は糖分が高かったらしい。鬼平のことになったのは、あんなに四六時中酒を飲んでいたら鬼平は糖尿になってしまうのでは、ということから。
昔の人達はどうだったのだろうかとネットを見てみると、藤原道長、織田信長、源頼朝などの名前が出てきた。
記録には、とにかくのどが渇いて水を飲んでいたとある。
庶民はどうだったのか。もちろん記録などあるわけがない。庶民が白米を食べるようなったのは江戸後期からと言われている。
今で言う、バランスよく食べるということはないから、おしんこをおかずに、ただ飯を食べるという食生活では、糖尿が多かったのではないだろうかと考えられる。
このところ全く日本酒を飲まない。焼酎ばかりで、とりあえずというビール、というのも飲まなくなった。
夜間大学に通っていた頃、先輩に連れられて汚い飲み屋で豚足を肴に焼酎を飲んだことがあるが、臭かった思い出しかない。以来焼酎とは臭いものと思っていたが、種類によってはそんなことはないようだ。
日本酒は上手いと思っていが、長く飲まないでいると、どうも日本酒の匂いがあまりいいものではないと思うようになった。
「お酒には1日のストレスを発散させる効果があります。糖尿病の原因の1つに『ストレス』も挙げられていることはご存知でしょうか。糖尿病が怖いから…と日本酒を飲みたい気持ちを無理に我慢するとさらにストレスが溜まってしまいます」
そういう見方もあるかと、ネットの見出し記事につられて読んでみたら、日本酒造組合連合会とかいう団体の広告記事だった。
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