懐かしの里山

つぶやき

 「2023年度に精神疾患で休職した全国の公立小中高校、特別支援学校などの教員は、前年度比580人増の7119人で過去最多を更新した」。
 もちろん私が調べたわけではない。新聞に掲載されていたことである。
 教師の仕事の苛酷さを伝える数字である。

 娘の亭主は中学校の先生なので、「大丈夫かな」と思っているが、なにより面倒なことが好きな人であるから、「精神疾患」などという繊細な病になることはないだろう、と安心している。

 最近特に、「気持ちを落ち着かせなければ」と思う。気持ちを落ち着かせようとして落ち着くのであれば、まだ正常の範囲と言っていいのかもしれない。

 ガソリン代が上がった。ドライブしか気分転換できない者としては、ガソリン代の値上げはフトコロに痛いというところだが、しかし、たかだか5,6百円のことである。
 値上げは我慢して、気分転換を優先することが大事である。

 ドライブとは、なんの意味もなく車を走らせることである。意味があって車を走らせれば、「商用」ということになる。
 ドライブとは車による彷徨。認知症患者は彷徨するが、それと同じようなことなのかもしれない。何の目的もない彷徨は、気持ちをおさめるものである。

 今日懐かしの町を走った。以前持っていた別荘の周辺である。私の勝手で処分してしまった。
 あの家、あの庭を愛した人に対する贖罪を思いながら、別荘の前を避けた。

 高齢の身、気持ちが崩れるのは簡単なことである。平静でいなければと思う。

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