近藤誠医師に関する記事が昨日のネットにあった。
20数年前に「患者よ がんと闘うな」という本を著した医師である。
私は読んではいないが、以後この本は医療関係者やがん患者に大きな影響を及ぼしたのではないか。
このネット記事はこの医師の今までの主張をまとめたものである。
健康診断やがん検診を行っても死亡率は下がらない。
マンモグラフィによる検診はスイスではすでに廃止されている。
がんで亡くなった著名な芸能人も人間ドックでがんが発見されたため命を縮めた。
CTなどによる被ばくは安全な量ではない。抗がん剤は毒以外のなにものでもない。
がんもどきは放っておけばいい。
検診は医師の失業対策。がん患者は病院に安定した収入をもたらすお得意さんである。
確かにそういうことも言えるのだろうな、と考え込んでしまう。
現状取りうる最善の方法が医療であろう。
しかし最善の方法といっても画一化が要求されるのであろうから、画一になじまない医療というものもあるはず。
その面から見れば現状の医療は批判の対象になるということだろう。
しかし患者としては現状の医療を受けざるを得ない。健診などを見送る勇気は持てない。
ジェネリック医薬品の不祥事。予想された事件である。
利益を上げるためなら成分を落とすことくらい何のためらいもないのであろう。
ずいぶん前から行われていたと報道にはある。
最近では胃腸薬によって腎不全を発症したというニュースがあった。新薬にはやかましい厚労省が、ジェネリック薬品にはチェック機能を持っていないという。
ジェネリックというと黒柳徹子さんを思い浮かぶ。この女性はもはやタレントというより、広く人々の信頼や愛情を得た国民栄誉賞ともいうべき人である。
その人がジェネリックを薦める。
この人に責任はないだろうがこの人が薦めるなら安心だ、という信頼は生じる。
それはやはり問題である。芸能人だから知らなかったでは通用しない。(了)
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