能登半島地震で始まった1月が過ぎていく。厳冬の能登で、家も何もかも失った人たちはどうやって過ごしてきたのだろうか。
地震の直後はどうすることもできなかったはずである。誰も救助に行けなかった。
どうやって寒い夜を過ごしたのだろうか。車に寝泊まりせざるを得ないであろうが、とても寒さをしのげるものではない。
家が倒壊すれば住むところを失う。家が残っていても次の地震が来れば危険で住めない。避難所にも期限がある。仮設住宅も1年が入居期限だそうである。
その後どうするのか。家を建てれば借金。以前何千万円の借金をして耐震工事をした家が倒壊してしまったという人の話があった。これ以上の借金はできないという。
部外者には、そういう話もあった、で終わるが、当事者には解決できない問題として残る。個人の問題ではないと思うが。
昨年12月提起された自民党のパーティ券キックバック問題は、何人かの逮捕者と派閥幹部の大臣辞任をもってとりあえず収束したようである。
岸田内閣の支持率も下がり続け、政権維持の危険ラインを越えたと言われているが、まだもっている。
いつもの自民党の金の問題ということであるが、今回は少し違うようだ。
ひとつの流れとして議員たちが裏金を手にするシステムができあがっていた。
大臣がリベートをもらって業者に便宜を図ったという事件であれば国民は「そういうこともあるだろう」とさほど関心を持たないが、税金を払わないで済むような金を日常的に取得していたとなると少々異なる。
安倍派幹部の党離脱要請など、自民党内部からかなり厳しい指摘がされているようであるが、自民党全部が本気になって解決していかないと、かなりのダメージになるのではないだろうか。
外国生まれの日本在住者3人が、日本の警察から人種差別的な扱いを受けたとして、国などに賠償を求める裁判を起こした。
3人は、外見を理由に警察官から繰り返し職務質問され、苦痛を受けたとしている。
人種や肌の色、国籍などを理由に職務質問や取り調べの相手を選ぶ行為は、「レイシャル・プロファイリング」と呼ばれ、国連では差別的な判断につながると指摘している。すでに世界において憂慮されていた問題である
このニュースをテレビで見たとき、「そうだろうな」と思ったものである。
日本の警察は特にこのようなことに熱心である。行き過ぎた捜査ということであるが、こと公安とか外国人の取り締まりなどに関してひどいことをする。
しかしオーム真理教事件を見ても判るように、宗教とか後で憲法問題になるような事件になると、犯罪が迫っていても何もしない。大きな犯罪を犯すことを待っているようである。
昔のお上の体質を一番受け継いでいるのは警察である。愛される警察と言っていながら威信とか権威とかいうことにしか関心がない。
提訴した方たちの健闘を応援したい。
麻生自民党副総裁。日本のオッサンの典型である。また同じことを繰り返している。
この人は人の名前をわざと間違えて言うことが多いが、名前を間違えるということはその人に関心がないということを他人に示すことである。
「よく知らないがなんと言ったっけ。「すが」とか「かん」とかいう奴。そうそう、そんな名前の奴」と言いながらいっぱしの人物批評をしたり、場合によっては褒め上げたりする。
育ちのいい人というが、どこでオッサン言葉を覚えたのであろうか。覚えられるような環境にはいなかったと思うが、やはりそういう環境にいたということであろう。なんとなく山師の雰囲気がある人である。
上川大臣は麻生さんの言葉を大人の対応で軽くいなしたが、受け流すのではなく毅然と抗議をするべきであった、という女性ジャーナリストの意見もある。
上川大臣にすれば党内における配慮もあるだろうが、この女性の言っていることが正しい。
上川大臣がきちんと麻生さんを非難すれば少しは世の中よくなる。大人の対応は結局物事をうやむやにするだけである。
朝のテレビドラマのモデルは笠置シズ子さんだそうであるが、彼女の歌に買い物ブギというのがある。作詞作曲は服部良一であるが、作詞はペンネームで名乗っている。聴いていて何がなんだかわからない歌である。
最後に「おっさん おっさん おっさん おっさん」を3回繰り返し、「わてほんまによう言わんわ ああしんど」で終わる。
昔からおっさんは問題が多かったようである。(了)
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