実は私は13年前の東北大震災以来まともな睡眠をしていない。
率直に言うと就寝中の地震が怖いのである。テレビとライトをつけたまま寝ている。
睡眠の質にも良し悪しがあるらしいが、決していいとは言えない。
きのうは東北大震災から13年目の日。テレビで学校の先生が小学生を前に、「自分の命は自分で守る」と大きな声で語り、生徒たちに復唱させていた。防災訓練らしい。
「自分の命は自分で守る」。言われればそうかもしれない。しかしもともとは、みんなの命は先生が守ってあげる、ということではなかったか。
幼い心にどう響いているのだろうか。私のような高齢者でもこの言葉を聞くと不安になる。
相撲が始まった。北の富士の解説は今場所もなさそう。舞の海さんの解説はどうも癇に障る。あの口調はよくない。なぜなのか。あの人は相撲取りではなかったのではないか、そんなことを思う。
白鵬追放が相撲協会の目的だという報道がしきりにされている。理事長という人もあまり性格は良さそうには見えない。貴乃花のとき見た顔だ。
相撲協会は白鵬を追放できるか。麻薬も博打もセクハラもやったわけではない。しきたり違反でそこまでできるか。
丁度飲み始める時間に相棒と相撲がある。相棒を見るか相撲を見るか迷うこともある。相棒を見てから上位陣だけ見るか、という時もある。
相棒は再放送がいい。もちろん前見たもの。筋を知っている方が酒はうまい。
相棒は2000年から始まったらしい。水谷48歳、寺脇38歳の時である。
寺脇さんは最新作でも相変わらず「はっつぁん」を演じているらしい。最新作は全く見ていない。一度「はっつぁん」を演ってしまうとその後が難しい。
長い人気を誇る警察ドラマであるが、あのドラマを嫌っているのは警察ではないか。
捜査一課の無能、刑事部長の無責任が全部バレてしまった。長寿番組としても警察が表彰することはまずない。
しかし杉下右京は雄弁である。日本の映画において雄弁はあまり好かれない。
なぜ杉下右京は人気があるのか。模範解答を聞かされているようなものだからであろうか。あのドラマは謎の仕掛けが入り組んでいる。訥弁では解答しきれない。
3月も半ばとなる。世間との関りがほとんどない。思いつくのはテレビやネットの記事のことだけである。
楽に歩けるようにしなければと思うが、うまくいかない。
以前参加していた室内楽の会の人から参加の誘いを受けている。メンバーの近況を教えてくれた。
ピアノの女性は94歳。連絡が取れなくなったという。チェロを弾いていた女性は腰を痛め、車の運転ができなくなり休会状態。何人かの人の訃報も聞いた。
小野アンナさんの直弟子という男性は88歳になるという。元気にバイオリンを弾いているらしい。
そうか、私も元気でいればあと10年はバイオリンを弾ける。メールをくれた若い女性にお礼のメールを送った。(了)
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