麻生さんが安保関連において公明党をガンだと言った。
ガンを悪質な病と理解してのことであろう。ガンなら切り取るしかない。
麻生さんは公明党を切りたいということである。
公明党が政権与党にこだわる理由は、自民党政治の是々非々を行なうためだとしている。
そんなことを言われて自民党が愉快なはずはない。
居候の分際で偉そうなことを言うな、である。
戦争の準備をしなければ、と考えている自民党。
あくまで平和の党を標榜したい公明党。
しかし双方とも、たいした考えがあってのことではない。
「宗教を根本におく政党の存在は憲法違反ではない。なぜならヨーロッパにはキリスト教をもとにした政党がたくさんあるからだ」、と公明党は言う。
しかし折伏教典ではキリスト教は邪宗として否定している。
邪宗である根拠は、二重人格を作る宗教だからである、と言う。実に幼稚である。
二重人格とは思わず笑ってしまう懐かしい言葉である。折伏教典を出版する時代、二重人格者は悪者、という言葉が流行ったのである。
自分が存在する根拠を、自分が否定するものに求めている。
政治と宗教とは対立するものではない、とする公明党の主張とはこんな程度である。
参議院は「良識の府」であるが、「タレントの府」になっている。
この現実を嘆いてもしょうがない。
演歌歌手、おニャン子とかスケバンとか、落ち目のタレントの身の置き場所である。
こんなことでいいのかと思うが、こんなことをいつまでもやっている。
タレント議員と言えば古いところで、藤原あき、コロンビアトップ、青島幸雄という名前が浮かぶ。
藤原あきさんはNHK「私の秘密」解答者であり、当時最高の得票で当選した。テレビの集票力のすごさを見せつけた。
コロンビアトップは政治漫才で政治を批判していたが、タレントが当選するのを見て自分もなれると思ったらしい。コンビを解消して当選したが、相棒のことは無視したようだ。ろくでもない男であった。
青島幸雄さんは一切選挙活動をやらなかった。都知事選のときは家族と海外旅行をしていた。こんな人を都民は当選させた。面白ければいいということである。
選挙の投票率がいいと、自民党や公明党は議席を減らすことになる。
普段選挙に行かない人が選挙に行くと政治が変わる。なにか変である。
政権党にとっては、普段選挙に行かない人が選挙に行っては困る。
投票日は雨か雪でも降ればいい。
晴天になって有権者がみんな遊びに行ってしまえば最高である。
「政治は誰がやっても同じだ」という国民の認識は、意図的に作ったものではないだろうか。電通などが自民党に企画を売り込んだものと考えてもおかしいことではない。
また巨額の詐欺事件である。
いんちきな歯科矯正で何百人かの人が4億5千万の集団訴訟を提訴したというが、それに絡んで20%の利回りをうたった60億の詐欺事件があったらしい。判りにくい話である。
被害者は金を返せと言っているが返ってくるはずなどあるわけがない。
いまどき20%の利回などあるはずがない。
被害受けるほどの金を貯える才覚があったのだから、騙されたと言っても同情する必要はない。
世の中きちんとしているところもあれば、ワルだらけのところもある。ワルの世界には近寄らないのが一番だが、人間踏み込んでしまうと周りが見えなくなってしまうものである。
しかし踏み込んでみなければ何も始まらないということもある。
人生一寸先は闇なのか、前途洋々なのか。
人間塞翁が馬であることは間違いない。(了)
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