いい書き出しではないが、今日の午後のワイドショーは準備に大変だったのではないだろうか。
千葉県で昨日に続き強盗事件があり、横浜の殺人事件は強盗殺人事件と警察は断定した。
先月以来、関東地方で闇バイトの強盗が続いているが、犯行は強引な侵入から暴行、殺人とエスカレートしている。
2人とか4人という複数犯で、携帯電話で指示を受けているようであるから、実行犯は冷静に犯行をしているのかもしれない。
「抵抗したら殺せ」という指示があったら、なんの疑問も持たず殺傷行為をしてしまうのだろう。複数の犯行であれば、誰が犯人かは分からない。
令和5年の特殊詐欺による被害額は400億円を超えている。前年に比べて20%近く増えているという。大変な金額であるが、こんなことがもう20年も続いている。
これほどの被害が出ているのに、警察は受け子なる末端の人間を逮捕するだけで、犯罪の本丸を摘発することができない。携帯電話で話しながらATM操作をしている高齢者を、振り込み詐欺の被害から守ったということで、銀行員を表彰するしか能がない。
特殊詐欺の被害額が年々増えているという中で、なぜ闇バイトによる強盗事件が頻発するようになったのか。
特殊詐欺の首謀者とは違う犯罪集団なのではないだろうか。
インターネットによって犯罪実行者を集めることができる。犯罪の首謀者を警察は突き止めることができない。そうであれば犯罪者からすれば、強盗が一番簡単で手っ取り早く儲かるということではないか。
しかしこの強盗は一過性のものではない。金に困っている人間と、所在を隠しきれる犯罪者がいる限り、特殊詐欺事件のように延々と続くのではないだろうか。
泥棒は人がいない時を狙って犯行に及ぶが、この強盗は人がいる時を狙って押し入り、金を盗むのではなく被害者に出させ、キャッシュカードの暗証番号を聞き出すことが目的である。
警察のマニュアルには存在しない犯罪形態ではないだろうか。逃げ切ってしまう犯人が多いのではないかと思われる。
午前中の強盗のニュースが終わって、昼過ぎに西田敏行さん死亡のニュースが入った。
私と同じ歳である。山田洋二監督の「学校」に出ていた西田さんが好きであった。
50代の時、心筋梗塞や胆嚢炎、それに頚椎症性脊髄症を発症している。
満身創痍の中で役者人生を送っていたようだ。
テレビに出ていたタレントが、「ここ何年か西田敏行さんが立って演技しているシーンを見たことがない」と言っていた。そういえば思い当たることがある。
西田さんは、頚椎症性脊髄症の手術で、圧迫部位の除去手術の数年後、腰椎の移植手術も受けている。前開きという手術方法であるが、再発したということなのであろう。
大谷選手がポストシリーズ2本目のホームラン。それはそれでよかったが、強盗、殺人、西田敏行さんの死。
ワイドショーは「ところで話は変わりますが」というわけにはいかないと思うが、司会者たちは楽しそうに話は変わっていた。
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