朝、5時過ぎのニュースを布団の中からいつも見る。小型のテレビを枕元に置いているので寝るときもテレビをつけるが、そのまま寝てしまうことが多い。
東北大震災以来、緊急地震速報が鳴るのは怖いが、それを知らないで寝ているというのも怖い。そんなことからつけっぱなしにしてしまうことが多くなってしまった。
今朝のニュースはアメリカの飛行機事故がメインであったが、八潮市の道路陥没事故も被害が拡大しているらしい。運転手の救出は困難のようだ。
それが終わって芸能ニュースになった。
「室町無頼」という映画の公開舞台挨拶が放送されていて、3人の男性が舞台上で話をしていた。3人のうち2人は見たことがあるが、残り1人の若い人は初めて見る顔である。応仁の乱を題材にした活劇時代劇らしい。
見たことのある2人は、大泉洋と堤なんとかという役者さんである。
芸能ニュースは、大泉が発言した、「なんとか(名前の分からない若い人のこと)がかっこいいやんと思った人」という問いかけに、会場中から大きな拍手が沸き起こると、大泉は、「うるせえなあ。大泉洋の方がかっこいいと思う人」と自分の名前を出し、その拍手がまばらであると、「少ねえんだ! バカヤロー」と観客に向かって怒鳴っていた場面を映していた。
一瞬のことであったが、これは見ていてよくなかった。笑いを取りに行った冗談とはとても思えない。
その後大泉は謝罪したかどうかはテレビは何も放送していない。しかし口から出てしまったものはなかったことにはできない。
大泉洋という芸能人が漫才出身なのか、お笑い出身なのか、役者志望であったのか全く知らないが、この何年か人気の出てきた人である。
二枚目ではなく、見た目に性格の良さそうな、面白そうに見える人だから、時代のニーズに合えばブレークする。そういう人であると思う。
しかしあの言葉は冗談というわけにはいかない。彼の悪い一面が出てしまったようである。
最近映画の舞台挨拶が芸能ニュースでよく放送される。ニュースの終わりまで見たことはないが、ほとんどがなんのエスプリもジョークもなく、芸人たちの悪ふざけのようなものになっている。
映画が斜陽と言われて久しいが、韓国映画に触発されたのか、若くてハンサムな男優、日本人離れしたような美しい若い女優さんが次から次へとデビューして映画は以前より盛んなようである。
それはそれで結構なことであるが、高齢者の目からすると、中身のないような映画ばかりが作られているように見える。
舞台挨拶だのレッドカーペットだの、みんなハリウッドの真似ではないか。
しかしスピーチは真似をすることができないようだ。
大泉洋という人はNHKの朝ドラにも、大河ドラマにも、紅白の司会にも出ている人のようである。あの顔は誰にでも愛される国民的役者になってもいい顔である。
「舞台挨拶とは映画の公開初日などに、出演者や監督が舞台に立ち、観客に対して挨拶をすること」である。観客にうるせえとかバカヤロウという場ではない。
こんなことも分からない役者が映画に出ている。いい映画であるはずがない。こんな役者を人気者にしてはいけない。
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