兵庫県斎藤知事のパワハラ問題が連日にぎやかである。しかし県職員の人がこの件で自殺されている。軽々に語ってはならないことであった。
斎藤知事は、一切法的責任はないと主張し、職員の自殺に関しては、道義的責任もないとしている。
「職員の告発は公益通報ではなく誹謗中傷である」という主張が、一切法的責任はないという斎藤知事の根拠のようである。告発した職員に対して、公務員として不適性であることを、知事として指摘したまでのこととしている。
パワハラがあったのかなかったのか。県職員からとったアンケーでは半数近い人があった、あるいは見たという。
「見たことはない」、というのがもう一つの回答になるはずであるから、「無かった」、という回答はありえないことになる。
アンケートに答えた人の半分に近い人が見たというのであるから、あったことになる。残りの半分は、その場にいなかったから見たことがない、という人達である。
20メートル前に車から降ろされた、お土産をねだった、俺は知事だぞと言って威張った。
何もなければ東大出のきちんとしたハンサムな知事さんである。今のところセクハラが出ていないのはせめてもの救いである。
「まるで独裁者が反対者を粛正するかのような陰惨な構図を描いてしまった」とある大学教授は言う。ひどい仕打ちをしたのかもしれない。そういえば冷酷な顔に見える。
知事さんの不祥事と言えばいろいろあったが、みっともなさで言えば、神奈川県の黒岩さんがナンバーワンということになる。
知事という地位は、お山の大将ということになってしまうのだろう。
自分より偉い者はいない、という意識は何をやっても許されるという考えになる。
しかし黒岩さんはよく知事を続けられるものだと思う。あれほどの醜態を世間にさらした黒岩さんでさえまだ知事をやっている。
パワハラなどなんでもないと斎藤さんは思っているのかもしれない。
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