今日は52年目の結婚記念日である。金婚式はコロナ騒ぎでできなかったが、昨年、今年と、私の入院や病院通いで日延べの金婚式もしなかった。いずれ家族みんなで集まってみたい。
女房も私も24歳での結婚である。いろいろあったと言っていいのであろう。妻の流産や私の失業、事業の破綻。波乱万丈と言ったら、最後は大成功、というのが定番であるが、普通に波乱万丈で普通になんとかなった人生であった。
結婚式は、祝い膳の鯛が金魚ではないかと思われるほどのささやかなものであったが、大勢の友人や親戚に囲まれた楽しいひと時であった。
あれから52年の歳月が過ぎ、妻はなんとか元気だが、私は介護施設で歩行練習をすることになった。
金も無く、わずかな結納金だけで、婚約指輪も渡すことがなかった。新婚所帯の家財道具はほとんど義父の世話になった。なんとだらしのない婿さんだと思われていたことだろう。
千葉県の津田沼という町で新婚生活を始めたが、共稼ぎのときはお金があったが、妻が出産のため仕事をやめたときから貧乏になった。
3年後に都内のマンションを購入したが、生活はきれいになったが家計は苦しかったようだ。妻はカーテンの生地でマタニティを作って着ていた。
後年、女性の誰もが目を見張るようなダイヤの指輪を妻に贈ることができた。
指輪を贈ろうと努力したわけではなく、そのためにへそくりをしたということでもない。運よくそういうことができるような生活になっていた。
「効果ある努力をなすべし」。効果ある努力ができる仕事につくことが人生大事なことである。
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