精神的苦痛は金額にしていくらなのか

つぶやき
DSC_0296

 ジェンダーと言うのかなんと言ったらいいのか、イッコウさんとか、はるな愛さんとか、マツコさんとか、私にはどうも理解できる人達ではない。

 マツコさんという人は、自分がそうであることに踏ん切りをつけているように見えるが、他の二人は女性として美しくあろうとすることに、やはり無理を感じてしまう。うまい言葉が見当たらない。

 そういうことは生物学的に証明されていることで、それらを認めていく社会であるべきことは理解しているが、だが積極的に理解しよう、という気にはなりそうもない。

 愛知県春日井市の小嶋小百合市議(71)が、村上慎二郎市議(54)の発言で精神的苦痛を受けたとして、村上市議に150万円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁は25日、村上市議に17万円の支払いを命じた。

 小嶋小百合市議は元男性。性転換している。
 突然、知りもしない市議会だの議員のことを書くことになる。
 
 村上市議は小嶋市議に対して、「おっさんやないか」「会派のみんなもそう思っている」などと大きな声で何度も発言したらしい。

 出生時の性別と性自認が異なるトランスジェンダーを公表している小嶋市議は、村上市議について、「ジェンダーアイデンティティーを侮辱された」とし、提訴していた。

 このことをこのブログに書くのは、性転換に興味があってのことではない。
 この判決に関心を持ったのは訴額と判決の額である。
 
 精神的苦痛を受けたとして小嶋市議が訴えた金額も少ないし、裁判所の判決も訴額の約1割である。
 銀座の寿司屋にでも行けば、中トロ二つか三つ口にほうり込んで請求される金額である。

 「おっさん」と言われた精神的苦痛の弁償が17万円。
 裁判所もジェンダーということがどういうことなのか、分かっているのか、いないのか。

 もちろん私も分かっていないが、今の世の中、この問題に関しては17万円で済ますようなことではない。ジェンダー、ジェンダーと大騒ぎではないか。

 日本の裁判所は、「精神的苦痛による損害賠償」というものをあまり認めない。

 根本に、「精神的苦痛?そんなものがあんたのどこにあるというのだ」という考えが裁判所内にあるように思える。 

 裁判は時代を反映するもので、時代を先取りしてはいけないことになっている。

 性転換に対する社会の中傷は、金額にして17万円の賠償で償われることになる。
 
 1ヵ月の生活費にも充たないということなのである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました