選挙ポスター

つぶやき

 いつものウォーキングコースの公園は秋色に変わってきた。風も爽やかで、コースを2周してもさほど汗をかかなくなった。

 きのう杖を買った。何という名称なのか知らなかったが、トレッキングステッキとかいうらしい。

 2本のステッキで歩くものであるから体のバランスをとるにはいい。本来は山歩きのためのものらしいが、高齢者がよく買っているという。

 今年は金木犀の当たり年らしい。黄色の花が今まで見たこともないように枝からはみ出している。

 秋と言えばコスモスということになる。各地で満開だそうである。
 ここ何年か、どこもかしこも花を群生のように植えて名所作りをしている。

 埼玉県の日高市にはヒガンバナの名所があるが、ほんの何年か前まで川沿いのたんなる散歩道であった。それが今では有料駐車場だらけの観光地になってしまった。

 コスモスは誰にも愛される花であるが、童謡唱歌にコスモスを歌った歌がない。

 野菊という唱歌があるが、ついコスモスを歌ったものではないかと錯覚をしてしまう。

 野菊とはどういう花なのか知らないが、我が家の庭に咲いているという。花の名前くらい覚えないと豊かな老後は送れない、と老妻に皮肉られた。

 荒川沿いの公園で、コスモスが何百万本か満開だそうである。
 ウィークデイの名所は私たちのような高齢者ばかり。にわか造りの名所を批判しても、そんなところしか時間をつぶす場所がない。行ってみようかなと思っている。

 きのう我が町の市長選挙があり、新人候補が現職を破って当選した。現職の市長は4期目を目指したが、市長などというものは最長8年でいい。

 当選した候補者の選挙ポスターを、選挙期間中我が家の塀に2枚貼った。別に支援していたわけではないが、知人に頼まれたからである。

 貼った後で後悔した。ポスターを貼ったということは少なくとも支援者と思われる。

 なんとなく了解してしまったが、選挙ポスターなど貼るものではない。少なくとも、私が自民党支援者でも創価学会員でもないことが町の人に分かってしまった。

 財津一郎さん、もんたよしのりさんの訃報が続いた。どんどん時代が遠ざかるようだ。

 財津さんにはテレビコマーシャル以外にあまり記憶がないが、奥さんの介護を何年もしていたらしい。もんたさんは、あのしわがれ声が不思議と懐かしい。(了)

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