世耕議員の岸田首相に対する発言の真意が良く分からない。
自分の党のいわば親分を批判してどうしようというのだろうか。
これが反社会団体の内部抗争であれば指の1本どころでは済まない。命にかかわることになる。
世耕議員は目立ちがり屋という話があるが、自民党を代表としての質問である。自民党が党を挙げて岸田総理を批判したということなのだろうか。
今に始まったことではないが、良識あるべき人のくだらない事件が多い。
江東区の区長は選挙違反で辞任した。
自民党の山田太郎参議院議員は女性問題で政務官を辞任。女性問題を起こすような顔ではないが、相手が若いということだから金銭の付き合いなのであろう。もちろん恋愛のはずがない。
日大では林理事長が澤田副学長の辞任をせまっている。この澤田副学長というのは元検事だったというが、この人も人相が悪い。
こう言っては失礼だが、日大という大学は昔から不思議なところであった。
中学時代の同級生が日大に入学したが、中学時代の成績は学年の最下位クラスである。高校で勉強したのかもしれないが、そうとも見えない。劣等生の受け入れ先大学のようなものであった。
しかしそれでいて天野医師のような人間を輩出する。不思議な大学である。
先日の岸田首相の減税発言がいろいろ話題になっているが、テレビが取り上げた社会保険料の問題がにわかに関心を集めているようだ。
私の歳になると社会保険料の納付額は大分減るが、現役の人たちの負担は大きい。
社会保険料の問題はときどきテレビも取り上げるが、なんとなく世間の関心も薄く、継続して報じられたことはないという。
テレビの番組では過去からの保険料の推移を示し、いかに所得から高額な保険料が引かれているかを解説していた。
確かに所得税は国に取られるという認識があるが、社会保険料は自分のため、ということから納得してしまう部分がある。
受益者負担と言う言葉がある。その辺の市役所や区役所の職員たちが金科玉条のように何かにつけ口にする言葉である。公務員に採用され、最初の研修会で教えられることが受益者負担ということらしい。
公務員の無責任さと言うのは、このことから生じているのではないかと思われる。自分の仕事という認識がないのである。
受益者負担という基本的な姿勢に胡坐をかいているのが行政であるから、社会保険料が高いとか、もっと安くすべきだという議論に全く関心がない。
所得税は政治的配慮から下げることはあるが、社会保険料を下げるということは政策の中に存在しない。
番組では如何に保険料がアップして、給料の手取り額が少なくなっているか具体的数字をもって説明したが、解説者も将来的に下がることはないであろう、と述べている。
北欧の国では社会保障が充実しているというが、税金や保険料が日本とは比較にならないほど高いという。
日本という社会は、商売に失敗して倒産した男が、一か八かで不動産屋か水商売を始めたらうまいこと時勢に乗って、多少金持ちになった、という社会である。
本来なら増税すべき社会の局面において、総理大臣が選挙目当てに減税など口にする国である。
国民福祉を本当に考えるなら、社会保険料をもっと高額にして福祉社会を作ればいいが、そんな度胸もない。
何もかも中途半端な国である。何事も小出しにして様子をうかがいながらの政治である。
次期首相と目される人は、「慌てる必要はない」、と発言している。日本の将来を考えれば慌てる必要があると思うが、何を慌てないのだろうか。(了)
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