斎藤知事さんは人一倍権勢欲の強い人だということである。
告発内容を見てみると、知事としての立場を守ることに異常なまでに執着するようであるから、当然職員たちにパワハラ行動をとることになる。
内部告発への対応を間違えたと、他の知事から指摘されているが、知事を告発することなど絶対に許せない、ということなのであろう。
公益通報のことなど全く頭になかったのではないか。
議会解散かと思っていたら失職・出直し選挙を選んだ。
熟考の結果と思っていたら、高校生からもらった手紙がきっかけだったらしい。
「負けないで屈しないで、未来のために頑張ってほしい」という内容に、「ぐっと来て、選挙は大変だと思うが、頑張ってみようと覚悟を決めた」と目を潤ませたとある。
「覚悟」と再三言っていた割には少々拍子抜けである。自分が悪かったとは全く思っていないらしい。
しかし「辞めてほしい」という手紙もあったはずだと思うが、それにはぐっと来なかったのだろうか。
問題は兵庫県民に投げられたことになった。
テレビの街頭インタビューはいつものように、「あの人には投票しません」という人と、「ぜひ頑張ってもらいたい」という人を同数紹介していた。
不信任決議があってから斎藤知事はよくテレビに出演したらしい。
以前長野県知事で、同じく不信任決議から失職し、再選を果たした田中康夫という知事も、出直し選挙の前はよくテレビに出ていたという。
とにかくテレビに出るということは選挙において有利なことらしい。
田中氏が最初に知事に就任したとき、県の役職者が田中知事との握手を拒否した様子がテレビに映っていたが、あんなこともあるのかと思うと、知事という仕事もそんなに偉いものではないようだ。
斎藤知事のパワハラ問題に関連して、二人の自殺者が出ていることになっている。
「出ていることになっている」というのは、自殺の原因がパワハラにあるのかがハッキリと報道されていないからである。
「苦にしての自殺」ということかもしれないから、ハッキリと報道できないのかもしれない。
どうも斎藤知事のパワハラ問題というのは焦点がぼけてきたような気がする。
二人の自殺者の詳細報道がこれからもなされないのであれば、斎藤知事は再選されるかもしれない。
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