ドナルド・トランプは、1946年6月14日生まれというから、もうじき78歳になる。
ジョー・バイデンは、1942年11月20日生まれというから今年82歳。11月の大統領選挙の頃は83歳になる。
いずれも政治家としての適性年齢を問われてもしかたのない歳である。
トランプが若い頃、日本の週刊誌がアメリカの不動産王として取り上げていたことがあった。当時でも、「不動産王」という言い方は決していい言葉ではない。不動産の王なのだから、ろくでもない人間だ、というニュアンスもあった。
先日テレビで彼の演説を聴いたが、相変わらず支持者を煽っている。「支持者は我慢しない」という発言が目立った。何を我慢しないのか。よからぬことであるならば、トランプがそれを止めるべきではないか。国会議事堂襲撃の時と同じである。
どうやら小池さんは都知事選に出るらしい。意外にも自民党と公明党が支援するという。小池さんは自民党とは決別したはず。それがなぜ。
「小池さんは都知事として何もしてこなかった」という批判がある。このような批判は一国の総理大臣に対してもあることで、選挙前の決まり文句である。
小池さんは何もしなかったということはない。何億も掛けて都庁のライトアップをした。
小池さんは今年の7月で72歳になる。女性だから、脂の乗り切った年頃、と言ったら化粧下手のようで誉め言葉にならないが、あと4年くらいは華やかさを保つことはできるだろう。
学歴詐称、女風見鶏、権力志向、国政復帰、メディアの利用。いろいろ言われているが、やはり時機を見ることに長けている人である。しかし政治家としては欠点ではない。
「総理大臣になる。都知事になる」。権力を手にするということはどういうことなのだろうか、としばし考えた。
個人的な達成感しかないのではないか。国のため都のためということは考えていないと言っては失礼だが、あとは官僚なり職員たちに任せておけばいいということではないのだろうか。石原慎太郎氏や青島幸男氏などを見るとそう思わざるを得ない。
女性の権力志向というものが良く判らない。小池さんの目指すものが判らない。小池さんは若い頃エジプトに留学したことになっている。その学歴が詐称だと問われているが、エジプトといえばクレオパトラ。まさか小池さんが目指しているものはクレオパトラなのだろうか。
古代エジプト王国最後の女帝、敵の男すら彼女の魅力の虜にしてしまうほどの絶世の美女ということになっている。
少し大げさな気もするが、「女帝」、「敵すら虜にしてしまう絶世の美女」。小池さんが好きそうな言葉だと思うのである。
女性が最後まで気にするのはやはり美人ということではなかろうか。クレオパトラの化粧法は今でも使われているらしい。目の周りのメイクが似ていると言ったら出来過ぎた話になる。(了)
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