無茶なことをやっている

つぶやき

 トランプ大統領は「米国の核能力をアップグレードする」と表明して、国防総省を「戦争省」に名称を変え、ピート・ヘグセス国防長官には「戦争長官」を名乗るよう指示した。

 そのヘグセス長官は、「我々は守るだけでなく、攻めに出る。手ぬるい合法性ではなく、最大の殺傷力をもって、政治的な正しさではなく、暴力的な効果を目指す。我々は防衛者だけでなく、戦士を育てる」と述べている。

 これが第二次世界大戦を経験したアメリカの閣僚が言うことだろうか。まるでギャングの抗争宣言ではないかと思うが、そういうことなのだ、と言っているのだろう。

 トランプ政権では、人種や性の平等などの尊重は、「愚かで無謀な政治指導者が誤った方向を示した結果、我々は道を見失った」ということになるらしい。すべて民主党大統領が悪い。

 何故、人種の尊重、性の平等、多様性、さらに気候変動に対する取り組みをトランプ政権は認めないのかと思っていたが、その理由がヘグセス長官の言葉にある。「我が軍の戦闘能力と致死性を損なうあらゆる要因を排除する」。この要因とはこれらのことを指すらしい。

 アメリカはどこの国よりも人を殺すことが一番うまい国になろうとしている。
 それでノーベル平和賞が欲しい。何を言っているのか。

 トランプは極端に向かって走っている。極端に向かうことの危険性を避けることが民主主義であったと思う。

 気に入らない人間やメディアや大学までも排除している。
 アメリカの民主主義はどうなっているのか。トランプの自滅を待っているだけなのだろうか。

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