殺されてから来てくださいではダメなのだ

つぶやき

 飯能市美杉台は、飯能市郊外の台地を開発整備した、広大で閑静な住宅地である。
 道路には街路樹が植えられ、秋にはその紅葉が美しい。このブログにその写真を掲載したことがある。我が家から車で30分くらいのところである。

 その街で殺人事件が起きた。夫婦と娘さんの3人が被害者となった。夫はアメリカ国籍の人ということである。犯人はすでに逮捕されたということだが、詳細は何も発表されていないようだ。異様な事件である。

 鈍器による殺人には被害者に対する強い恨みを思わせるものがある。警察関係者も強い殺意と計画性を感じると述べている。このような事件が起きると人間の残忍さ、執拗さ、憎悪というものに絶望せざるを得なくなる。

 被害者と犯人には以前からトラブルがあったようだ。そのことから被害者の車が傷つけられたことがあったらしい。その傷も単純なものではないらしく、悪意に充ちた、深くえぐり込んだような傷跡だったらしい。

 何度も警察に相談したという。今回の犯人はこの車の件で警察に逮捕されたが、結果は不起訴となった。この逮捕が犯人を「手負いの獣」にしたのではないだろうか。

 殺されそうになって警察に相談しても、「殺されてから来てください」、というのが警察である。
 なにかあったら警察に相談してくださいと言うが、何かあってからでは遅い。なにか起きる前に警察は動くべきものである。

 被害者がいくら相談しても警察が対応しないことから起きた殺人事件は無数にあるのではないか。

 桶川で起きた女子大学生ストーカー事件においては、警察のずさんな対応が問題にされた。なんども警察に相談しても警察は動かなかったのである。
 警察は担当者数人を懲戒処分したというが、それに何の意味があるというのだろうか。

 

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