藤井聡太名人が王座戦に勝って前人未到という8冠になった。将棋の称号が8つもあるということは知らなかった。
8つも称号があるということには順位というのがあるのかと思ったらあるらしい。当然名人が一番偉いと思っていたが、そうではなく竜王が1番だという。
将棋と言えば名人。名人と言えば大山名人。将棋を知らない人でも名人は知っているのに、知らない竜王がなぜ1番なのか。
賞金の額らしい。竜王戦の賞金は名人戦の倍以上である。名人戦より格上にしたいと考えたスポンサーが金額を釣り上げたらしい。そういうことをやりたがる会社である。
しかしこんなに将棋が話題になるものかと思う。申し訳ないが、将棋というものは年寄りの暇つぶしと思っているのである。
ひところ羽生さん人気があったが、藤井さんの人気は将棋をよりメジャーなものにした。誰もが思うのは「大したもんだ」ということで、彼の将棋のすばらしさを褒めたものではない。
将棋も実況放送されるが、将棋盤を見て戦況を理解するというのはかなり将棋を知っている人でなければできることではない。
サッカー観戦の場合は、ルールは分からなくてもボールがネットを揺らせば熱狂や感動になるが、将棋はそういうことにはならない。解説者が解説しても判るものではない。
女房などは「勝った?」としか訊かない。「今なんたいなに?」とはさすがに言わないが、それに近いレベルである。
「銀が泣いている」という言葉がある。将棋というのは駒一つにドラマがあるものらしい。それを分かるには一朝一夕というわけにはいかない。
いつもの通り街頭インタビューである。顔をほころばせてしゃべるおばさんたちが映る。出る言葉は「藤井さんに勝ってもらいたかった」「勝ってよかった」だけであった。
おばさんミーハーである。「あの逆転となった一手は素晴らしい」などという言葉は出なかった。将棋のことは分からなくても「大したもんだ」で藤井さんは日本中の有名人になった。
藤井さんの次に書きたいことではないが、長野県の老人ホームで殺人事件が起きた。40歳の男性介護職員が、80歳近い入所者の女性を薬を使って殺害したということである。
何があったかは分からないが、老人施設という所は入所している人はもちろん、働いている人も弱い立場の人たちである。八王子滝山病院のような悪質な施設は日本にはたくさんあると思うが、老人のために働く人たちの善意を信じたい。
老人施設での窃盗や傷害をたびたび耳にするが、老人施設というものは人間の弱さの中で、人間のいろいろな面が現れてしまうところなのかもしれない。権力のない人間の犯罪にはやりきれないものがある。
これも書きたいことではないが、鈴木宗男氏の続きである。
所属する党の除名の前に、離党届を出した。離党した人間を除名することはできないだろうという考えらしい。
何を考えたのだろうか。除名では履歴に傷がつくが、離党ならそうならないということだろうか。いまさら「履歴に傷」というような人ではないから、プライドなるものであろうか。
この人のプライドなど誰も認めるものではないから、正々堂々と除名されたらよかったのではないだろうか。「自分の大儀
維新の会も何を考えているのだろう。離党届を受理したようだ。権謀術策の中、いろいろ考えあってのことと思うが、いつまでも政治が大人にならない。
鈴木議員のことなどでこのブログを閉じたくないが、昨日はもうひとつ同じように不愉快なことがあった。埼玉県議会の議員の給料である。
平均2,000万円くらいになる。そんなに高い給料を取っていて、何かやっているのだろうか。支持したくない議員の給料まで払っていることになる。議員の給料などは出来高制にすればいいのである。(了)
コメント