日本に核シェルターがない

つぶやき

 イスラエル・イラン・アメリカの軍事行動。大変なことになったと思うが、対岸の火事。

 イスラエルでは人口比で100%の核シェルターが普及している。本当のことであろう。敵の多い国である。

 日本では核シェルターはほとんどなし。地震や津波などの自然災害への備えは進んでいるものの、ミサイルや核攻撃といった有事への備えは全くない。

 差し迫った危険がないのだから、核シェルターが普及していないと言っても誰の責任でもない。

 シェルター議員連盟というのが令和4年に発足したという。弾道ミサイルなどの武力攻撃から日本国民の命と安全を守る核シェルターの整備を促す自民党の議員連盟だそうだ。

 呼びかけ人である片山さつき議員は、「『日本有事』は目前に迫っている。国民の生命を守る切り札といえるシェルターの整備は待ったなしだ」。「太陽光パネルに熱を上げる暇があれば、国民の生命や財産を守る手立てを即刻、整備すべきだ」と強く主張しているらしい。

 国会議員が言うのだから日本有事は目前なのであろう。そうであればすでにシェルターの建設は始まっていなければおかしい。

 日本核シェルター協会理事長という人が言う。
 「イスラエル・イランの衝突でシェルターの関心は高まっていますが、日本人の危機意識は低いままです。まるで対岸の火事のように見ている国民の多さを、深く憂慮しています」

 「対岸の火事のように見ている国民」も深く憂慮しているのだ。しかしどうしようもないではないか。
 
 たった今まで話をしていた人が、わずか10数秒の大地震で命を落とす国に住んでいる。人生無常、諦観の気持ちを併せて持っていなければ生きていける国ではない。

 中国は共産主義でなければ、あれほどの国土と国民を統治できない、という言い方がある。
 2000年も前から道徳を説いた国である。自由主義にしたら収拾がつかない国民性ということである。

 日本は神の国でなければ成り立たないのかもしれない。地震、津波、台風、火山。人知の及ぶところではない。

 しかし力は正義ということがまかり通ってきた。世界の指導者という人間の顔が憤怒の顔になっている。

 したり顔や穏やかな顔つきは欺瞞だということであろう。

 

 

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