担当医師の転勤

つぶやき

 今日家内の手術後3ヶ月目の定期検診。10時に病院に入り、採血、X線撮影を終わり、担当医師の診察室の前で1時間ほど待たされる。

 退院時の診察で、病変のひとつはステージT1a、もうひとつはT0。再発の危険性はゼロとは言えないが極めて低い、と聞いていた。

 手術後の経過観察は1カ月単位にするのが通常だが、それを3ヵ月にしたということは、執刀した医師が手術の結果に手ごたえを感じていたからではないか。

 そんなことを思いながらさしたる心配もしていなかったが、それにしても遅い。家内の予約番号を超えた人が呼ばれ、その人が診察を終えて、30分単位の予約時間は次の時間帯に入っている。

 血液検査とX線に何か出たのだろうか。その分析に時間がかかっているのではないか。病院というところは人を不安にさせるところである。

 しばらくしてやっと家内の番号が表示された。医師は「お変わりはありませんか。検査の結果はいずれも良好です」と数字を示しながら家内に説明をしたが、次の瞬間、再発・転移にも匹敵する驚きの言葉が医師から出た。

 「今度転勤することになりまして」

 家内は呆然。私は愕然。「ど、ど、どちらへ…」
 「東大病院の方に」

 外科医に対する最上の誉め言葉は、「手術前の日常生活と手術後の日常生活の質が全く変わらない」という患者の言葉だそうである。家内は退院したその足でスーパーに買い物に行った。

 奇跡的な巡り合わせによって、地元のボンクラ医者のデタラメ診断から逃れることができて、名医の手にかかることができた。転勤とは残念なことだが、名医にかかれたことをもって人生の幸運としよう。

 以後の経過は名医の診断が引き継がれるはず。なにかあったら東大病院に訪ねてください、という話もいただいた。これ以上の心強い言葉はない。

 70を過ぎた年寄りの血圧が150あるとして、他の病院に行ってくれと言った近所の開業医がいた。

 医師は自分一人しかいないのに内科、外科、整形外科、肛門科、皮膚科、泌尿科。ありとあらゆる診療科を看板に掲げていた。

 この医師に限らず開業医がひどい。歯科医なども医療よりも金儲けのことばかり。「保険外で義歯を作っていただければこの先ずっと面倒を見ます」。どういうことなのか。

 医療には医学と医額があるようだ。同じ医療であっても全く別物である。医額の町医者は金儲けしか関心が無い。
 町医者の「風邪でしょう。薬を出しておきます」という言葉でどれほど、例えば肺がんなどが見落とされてきたことか。

 東大病院呼吸器外科に赴任される、若くて優秀でハンサムな医師の、これからの活躍に心から声援を送りたい。

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